9月4日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の株式市場は、米国株安の流れを引き継ぎ、終日マイナス圏で推移する軟調な展開となりました。日経平均株価は前日比371円60銭安の4万1938円89銭で引け、約1カ月ぶりに終値で4万2000円を割り込みました。米国市場で、トランプ政権時の関税政策を違法とする判決や主要国の財政悪化への懸念が広がったことが、東京市場でも重しとなりました。国内では自民党幹部の辞意表明による政局の不透明感も、買い手控え要因となったようです。
為替は英国をはじめとする主要国の長期金利上昇を背景にドル買いが優勢となり、ドル円は一時149円に迫る場面がありました。ただし、植田日銀総裁と石破首相の会談で為替が話題に上ったことを受け、円買いが入り148円台半ばへ押し戻されています。149円、150円と円安が進めば政府・日銀による介入観測が再燃しやすく、上値の重さにつながる可能性があります。ユーロドルは1.16台中心の取引で、フランスの政局不安から1.17台では上値が抑えられています。
今後の相場の見通しは、引き続き海外要因に左右される状況が続きそうです。特に、今週金曜日に発表される米国の雇用統計は市場の最大の関心事であり、雇用関連指標のJOLTS求人件数や米地区連銀経済報告(ベージュブック)も相場の手掛かりとなります。米国の財政懸念や主要国の金利動向、国内政局の不透明感が投資家心理を冷やす一方、押し目買い意欲も根強く、イベント通過後の方向感が焦点となります。当面は外部環境に左右されやすく、為替と米金利の動きに敏感な展開が続くと見られます。
テクニカル的には、日経平均が心理的節目である4万2000円を割り込んだことで、下値を探る展開が意識されます。目先は8月上旬の安値である4万1820円あたりが支持線となるか注目されます。一方、戻り局面では4万2,200円〜4万2,300円が上値抵抗帯となりやすく、この水準を終値で回復できるかが反発継続の条件です。