8月28日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日8月27日の東京市場は、前日の米株高や前日下落の反動を背景に日経平均株価が反発しました。寄り付きは81円高で始まりましたが、序盤はマイナス圏に転落する場面もあり、不安定な値動きとなりました。その後は前日終値付近でもみ合い、前引けにかけて上げ幅を拡大。午後はプラス圏を維持し、最終的に前日比125円87銭高の42,520円27銭で取引を終えました。一方、TOPIXは2.25ポイント安の3,069.74ポイントと続落しています。
業種別では33業種中19業種が上昇し、電気・ガス業、空運業、非鉄金属などが堅調でした。東京電力HDや関西電力、JAL、ANA、三井金属、住友金属鉱山などが買われました。陸運株や水産農林株、精密機器株、不動産株、倉庫運輸株も上昇しました。一方、保険業、その他製品、ゴム製品など14業種が下落し、MS&AD、東京海上、バンダイナムコHD、任天堂などが軟調でした。
為替はドル円は147円台を中心に神経質な値動きが続きました。午前11時過ぎには円安方向への振れが見られ、輸出関連株の支援材料となりましたが、月末を控えて方向感は出にくい状況です。ユーロドルは1.16台が中心で、フランスの政局不安から1.17台では上値が重い展開となっています。
やはり市場の関心は、取引終了後に発表される米半導体大手エヌビディアの決算に集中しています。この結果を見極めたいという投資家が多く、様子見ムードが強まったようです。海外に目を向けると、トランプ米大統領がFRB理事の解任を試みた問題や、フランスの政局不安といった政治的な不透明感も、相場の上値を抑える要因となっています。為替市場も、株式市場と同様に動き出しを待っている状況です。
今後の動きは、エヌビディアの決算が最大の焦点となります。AI関連需要の力強さを示す良好な内容となれば、半導体関連株を中心に相場全体を押し上げる起爆剤となる可能性があります。ただ、市場の期待が非常に高まっているため、予想を上回る決算であっても材料出尽くしで売られるリスクも念頭に置く必要があります。また、海外の政治情勢や、今後の米国の金融政策の動向も引き続き注視していく必要があるでしょう。
テクニカル的には日経平均は42,500円台を回復したものの、上値では戻り売り圧力が意識されやすく、43,000円前後が当面の上値抵抗帯となります。下値は25日移動平均線付近の41,900円前後がサポートとして機能するかが焦点です。
現在の持ち合い相場から上下どちらかに放れる可能性が考えられます。決算発表後の米国市場の反応、特に半導体関連株の動向をしっかりと見極めながら、今後の方向性を探っていく展開となりそうです。