9月16日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の東京株式市場は、日経平均株価が3日続けて上昇し、終値で4万4768円12銭となり、連日で史上最高値を更新しました。米国の経済指標を受けて、来週に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待が一段と高まり、投資家のリスクを取る姿勢が強まったことが主な要因です。この流れを受けて、日本株市場でも半導体関連やAI関連などの値がさ株を中心に買いが集まり、相場全体を押し上げる形となりました。一日を通して底堅い展開となり、市場の地合いの強さが感じられます。
為替市場に目を向けると、ドル円は1ドル147円台前半から半ばで推移しており、全般的にはややドルが買われる動きが見られます。しかし、株式市場ほど明確な方向性は出ていない状況です。市場では、米国の利下げが年内に複数回行われることを織り込みつつありますが、一方で日本では来週の日銀金融政策決定会合で追加利上げの手がかりが出るかどうかが注目されています。さらに、10月の自民党総裁選をにらんだ財政拡張への期待が円安要因として意識されるなど、日米の金融政策の方向性の違いや国内の政治的な思惑が交錯し、ドル円相場はしばらく方向感の定まりにくい展開が続く可能性がありそうです。
今後の株価の動きは、引き続き米国の金融政策が最大の焦点となります。市場の期待通りに利下げが進めば、世界的なリスクオンムードが継続し、日本株にとっても追い風となるでしょう。そのため、今後発表される米国のインフレや雇用関連の経済指標がこれまで以上に重要になります。国内では、日銀の金融政策が注目点です。もし会合で追加利上げを示唆するような発言があれば、円高が進み、輸出企業の収益を圧迫するとの見方から株価の上値を抑える要因となる可能性があります。また、自民党総裁選後の新政権による経済政策への期待感も、相場を支える材料として意識されそうです。
テクニカル的には日経平均株価は史上最高値を更新したことで、上値には大きな節目がなく、いわゆる青天井の状態に入っています。上昇トレンドが継続しており、市場心理は非常に強い状態です。本日のSQ値である4万5016円を明確に上回り、この水準を固めることができれば、さらなる上昇も期待されます。ただし、短期間での急騰による過熱感は意識されるところで、当面は5日移動平均線などを下値の目処としながら、高値圏での推移が続くと考えられます。短期的には調整が入る可能性も視野に入れる必要がありますが、米国の利下げ期待という大きな支えがあるため、基調としては底堅い展開が見込まれます。