9月17日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今週は中央銀行週間となり、米FOMCとカナダ中銀がそれぞれ25ベーシスポイントの利下げをほぼ織り込む一方で、英中銀と日銀は当面据え置きが有力視されています。先週のECB据え置きも受けて、主要国の政策スタンスの違いが浮き彫りとなり、理論上はドル売り圧力がかかりやすい状況です。しかしながら、米株式市場の活況が示すように、投資家マネーは依然としてドルを求める動きを強めており、金利差だけでは割り切れない相場展開が続いています。円相場については、日銀の動向に加えて自民党総裁選の政局が敏感に反応しており、高市氏優勢報道で円安、ほかの候補優勢報道で円高といった短命な政治相場が散見されます。為替は、ドル円が金利差縮小観測を背景に方向感を欠きつつも、株高期待から下値は限定的な動きとなっています。
今日の日経平均は、前日の米国株の高値を受けて買いが先行し、4日連続の上昇となりました。日経平均は午前中に一時、4万5055円38銭と過去最高値を更新しましたが、利益確定売りに押される場面も見られました。それでも、押し目を拾う動きが強く、相場はしっかりとした底堅さを見せています。特に、輸送用機器株や石油関連株、精密機器株が強含みとなりました。後場に入り、米FOMCを控えた様子見ムードが広がり、上値を積極的に買う動きは限られましたが、総じて堅調に推移しました。
今後は、米国の利下げ観測や堅調な経済指標が株式市場に対する支援材料となっており、引き続きリスクオンのムードが広がる可能性があります。特に米国経済の回復が続けば、企業業績の改善が見込まれ、株価にはプラスの影響を与えると予想されます。また、円安が進行すれば、日本企業の輸出関連業績がさらに強含みとなり、日経平均を押し上げる要因となるでしょう。
テクニカル的には、日経平均は4万5000円の心理的な節目を突破し、上昇トレンドを維持しています。今後の上値目処としては、4万6000円付近が意識されるでしょう。短期的には一旦の調整局面があっても、その後の上昇が続く可能性が高いと考えられます。特に、サポートラインとなる4万4000円水準がしっかりと機能しており、下値リスクは限定的と言えるでしょう。
これらの事を総合的に見ると今後の日経平均は、テクニカル的に強気を維持し、ファンダメンタル的にも外部環境が支援材料となって上昇トレンドを継続する可能性が高いと考えられます。