9月22日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の日経平均は、前場こそ米国株高の流れを受けて半導体関連株を中心に堅調な展開となり、取引時間中の史上最高値を更新する場面も見られましたが、後場に入って日銀の金融政策決定会合の内容が発表されると、相場の雰囲気が一変しました。政策金利は据え置きとなったものの、委員のうち2名が利上げを主張し反対票を投じたこと、そして保有するETFおよびJ-REITの売却方針が示されたことで、市場にはタカ派的な印象が広がりました。これが需給悪化への懸念を呼び、利益確定売りを誘発。一時は800円近い下落となる場面もありましたが、押し目買いも入り、引けにかけては下げ幅を縮小しました。
為替はドル円が148円台から147.20円付近まで急落し、円高が進行しました。クロス円も同様に円高方向へ振れ、金融政策のタカ派的な側面が意識された一方で、ETF売却という需給面の悪化が円買いを誘ったと見られます。午後3時30分からの植田総裁の会見に対する警戒感もあり、為替は神経質な値動きとなりました。
今後の株価動向を考えると、米国の利下げ再開や日本の金融政策の正常化への一歩が意識される中、企業業績や賃金動向、インフレ見通しが重要な判断材料となります。特にETF売却の影響が限定的と受け止められれば、押し目買いの好機と捉える向きもあるでしょう。植田総裁の会見内容次第では、再び相場の方向感が変わる可能性があります。
テクニカル的には、日経平均が短期的に過熱感を帯びていたことから、調整局面入りの可能性が高まっています。移動平均線との乖離も大きく、25日線付近までの押しは十分に想定されます。