10月28日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
週明けの東京市場は日経平均が初めて5万円台を突破し、投資家心理が一気に改善しました。米中協議の進展観測やトランプ政権の前向き発言がリスク選好を後押しし、米国株の高値更新に追随する形で幅広い銘柄が買われました。特に輸出関連や精密機器、情報通信、証券などが強く、業種ベースでは全33業種が上昇する強い相場展開となりました。出来高や取引の厚みも伴いながら終日高値圏で推移し、心理的節目である5万円を短期間で突破したことが市場のセンチメント改善を象徴しています。
為替はドル円が153円台に乗せる動きとなり、円安進行が株高を促進しましたが、為替の足取りは株価ほどの熱狂感はなく、徐々に高所での警戒感が強まっている印象です。介入警戒や利食いの兆しがちらつくなかで、投資家の値動きは慎重さを増してきています。
この先の株価の動きをテクニカル的に見ると、日経平均は直近高値を更新して強い上昇トレンドを示しており、短期的には押し目を伴いながら上値トライが続く可能性が高いでしょう。
ただし一方で急ピッチの上昇による短期過熱感や出来高の伸び方を注視する必要があり、重要なサポートライン(直近の押し目水準)を下回ると短期的な調整が入るリスクが高まります。
米中貿易協議の前向きな進展や米株高、そして円安が追い風となるため当面は上値追いの材料が優勢です。一方で対ロ政策や他地域との貿易交渉の不確実性、為替の高所での介入懸念、および今週から本格化する国内企業決算の結果次第ではセンチメントが一転しやすいという脆弱さも抱えています。
したがって、短期的には利食い売りや調整が入りつつも、中期的には上昇基調を維持し、年末に向けて高値圏での推移が続く可能性が高いでしょう。
