10月31日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日10月30日の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比17円96銭高の5万1325円61銭で取引を終えました。連日で史上最高値を更新する展開となりましたが、取引の流れを見ると、前日の米国市場の動向や日銀会合を意識しながら方向感に欠ける一日だったといえます。寄り付きは安く始まったものの、円安進行や半導体株の堅調さが支えとなり、午前中には一時5万1657円28銭まで上昇する場面もみられました。その後は高値警戒感から伸び悩み、利益確定売りが優勢となって上値の重い展開に転じました。アドバンテストなど前日に急騰した銘柄の調整が指数を押し下げた格好です。
日銀が2025年度の実質GDP見通しを0.7%増へと引き上げた一方で、利上げに踏み切る明確なサインは示されず、市場の早期利上げ期待は後退しました。このため、金融株や内需関連株にはやや物足りなさが残る一方で、円安を背景に輸出関連や半導体関連が引き続き物色される展開が続いています。
日銀が2025年度の実質GDP見通しを0.7%増へと引き上げた一方で、利上げに踏み切る明確なサインは示されず、市場の早期利上げ期待は後退しました。このため、金融株や内需関連株にはやや物足りなさが残る一方で、円安を背景に輸出関連や半導体関連が引き続き物色される展開が続いています。
ここからの株価の動きをテクニカル的に見ると、日経平均は5万円台を定着させつつありますが、上値では短期的な達成感が意識されており、RSIなどの指標も過熱気味です。
5万1500円台から上では戻り売りが出やすく、調整を挟みながらの推移となる可能性があります。25日移動平均線との乖離も広がっており、いったんは押し目形成の局面に入る公算が高いでしょう。
ファンダメンタルでは、FRBの当面のスタンスが「段階的かつ慎重な利下げ」へ傾く限りはリスク資産に追い風となり、国内では賃上げ期待や企業業績の改善観測が続く限り株価の上値余地は残ります。
ただし日銀が次回会合で利上げに具体的なメドを示さない場合は、円安を通じて輸入物価などの逆風が意識され、センチメントが悪化するリスクがあります。加えて主要国のGDP・物価指標や要人発言が想定外の弱さや強さを示すと、短期の相場振幅が大きくなる点に留意が必要です。
短期的には高値圏でのもみ合いを想定しつつ、中期的には企業業績と政策期待を背景に上昇トレンドが継続する展開が見込まれます。
153円台の為替水準が安定すれば輸出関連の利益押し上げ効果が顕在化し、年末に向けて株価は再び上値を試す展開も視野に入ってきそうです。
