11月4日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
10月31日の株式市場は、米国のアップルやアマゾンといったIT大手の好決算が投資家心理を支え、米主要株価指数や日経平均、英国FT指数などがそろって史上最高値を更新しました。日経平均株価は前日比1085円高の52411円と大幅続伸し、高値引けで取引を終えました。TOPIXも同様に最高値を更新し、相場全体に力強さが感じられました。主力銘柄ではアドバンテスやファーストリテイリング、ソフトバンクグループなどが指数を大きく押し上げ、特にハイテク株や非鉄金属株、電気ガス株の上昇が目立ちました。一方で、輸送用機器や医薬品など一部のセクターでは利益確定の売りも見られ、全体相場の過熱感を意識する動きもあります。米株市場ではエヌビディアやメタの下落が重しとなり、金利上昇を嫌気してナスダックが軟調に推移したこともあり、短期的には海外要因による値動きの振れに注意が必要です。
ここからの動きをテクニカル的にみると、日経平均・TOPIXともに直近で高値を更新しており、トレンドは上向きが継続していると判断できます。ただし急速な上昇の後は短期的な過熱サイン(出来高の減少を伴う上昇やRSIの高止まり、短期移動平均と長期移動平均の乖離拡大)が出やすく、目先は押し目を作りながら上昇トレンドを維持するシナリオがもっとも確率が高いです。重要な節目は直近高値の堅持と主要移動平均線(12日・25日・75日など)が支持線として機能するかどうかです。
ファンダメンタルでは、国内外の企業決算が総じて堅調であり、金利上昇懸念がやや後退する中、企業業績の底堅さが相場を下支えしています。加えて、日銀の慎重なスタンスが円安を維持させ、日本株の輸出関連企業に追い風となっています。
短期的には調整を挟みながらも、株価の基調は依然として強く、年末にかけては好決算銘柄を中心に堅調な推移が見込まれます。ただし、為替の一段の円安進行や、米国金利動向、地政学リスクの再燃には引き続き注意が必要です。
