11月7日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
きょうの東京株式市場は、前日の大幅下落から一転して反発しました。日経平均株価は前日比671円41銭高の5万883円68銭となり、3日ぶりに大幅高で取引を終えました。朝方は前夜の米国株高や為替相場の落ち着きを受けて、投資家心理が改善しました。米国市場では民間雇用統計やISM非製造業景況指数が市場予想を上回り、景気の減速懸念が後退したことが買い安心感につながりました。これを受けてNYダウやナスダック総合指数がそろって反発し、東京市場でも寄り付きから幅広い業種に買いが広がりました。
米経済指標や欧州の各国指標、主要中銀関係者の発言が複合的に作用し、短期的には材料ごとの反応で振幅が出やすいが、買い一巡後に戻り待ち売りが出やすいという需給構図が確認されました。
米経済指標や欧州の各国指標、主要中銀関係者の発言が複合的に作用し、短期的には材料ごとの反応で振幅が出やすいが、買い一巡後に戻り待ち売りが出やすいという需給構図が確認されました。
ここからの動きをテクニカル的に見ると、直近の急落からの反発局面で主要指数が短期移動平均線を上回るかどうかが目先の重要ラインです。上抜けが確認できれば短期トレンドの回復が期待でき、出来高を伴う上抜けであれば更なる上昇余地が見込めます。逆に上値が重く再び短期移動平均線を下回る場合は戻り売り優勢でレンジ下抜けや調整継続のリスクが高まります。出来高を伴ってこの水準を維持できれば、5万1000円台を試す展開も考えられます。一方、5万円を下回るようであれば、再び調整色が強まり、4万9000円台までの押しを試す可能性もあります。
ファンダメンタル面では、米経済の底堅さが確認されつつも、FRBによる利下げ開始時期の不透明感が残っています。国内では企業業績が概ね堅調で、製造業やインフラ関連を中心に利益水準の安定が意識されています。また、為替が153円前後で推移していることから、輸出企業の収益環境も依然として良好です。ただし、為替介入や米金利動向によっては円高方向に振れる可能性もあるため、上値追いには慎重さが求められます。
