8月26日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日8月25日の東京市場は、先週末のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演を受けた米利下げ期待の高まりと米株高を背景に、日経平均株価が続伸しました。寄り付きは前週末終値付近から始まり、米株高を好感した買いが先行し、午前9時5分には568円高の4万3,201円42銭まで上昇し、3日ぶりに4万3,000円台を回復しました。その後は戻り待ちの売りに押されて上値が重くなり、後場には上げ幅を48円程度まで縮小しましたが、引けにかけてやや値を戻し、最終的に前日比174円53銭高の4万2,807円82銭で取引を終えました。TOPIXも4.62ポイント高の3,105.49ポイントと上昇し、一時は18日に付けた終値ベースの最高値を上回る場面もありました。
業種別に見ると、非鉄金属や卸売業などが堅調だった一方で、電気・ガス業や倉庫・運輸関連業は軟調となり、物色の方向性はまちまちでした。
ドル円はパウエル議長の講演直後のドル安進行から一服し、調整が優勢となりました。米株高を受けたリスク選好の円売りが支えとなり、午前中には一時147円50銭台まで上昇するなど、底堅く推移しました。もっとも、本日は英国市場が休場ということもあり、欧州時間以降の動きは限定的となることが見込まれます。
今後の株価は、パウエル議長の発言により9月利下げ観測が改めて強まり、米長期金利低下が株式市場の支援材料となっています。ただし、円高方向への振れが輸出関連株の重しとなる可能性があり、為替動向には引き続き注意が必要です。今後は米経済指標やFOMCのスタンス、国内企業の決算動向が相場の方向性を左右するとみられ、外部環境の変化に敏感な展開が続くと考えられます。
テクニカル的には日経平均は4万3,000円台を一時回復したものの、上値では戻り売り圧力が強く、4万3,200円台からの押し戻しが確認されました。短期的には4万2,500円〜4万3,000円のレンジ内でのもみ合いが続く可能性があり、4万3,100円超えでの定着が次の上昇局面への条件となります。