9月18日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、市場では25ベーシスポイントの利下げをほぼ完全に織り込む一方、50ベーシスポイントに踏み込むかどうかは約7%の確率で見込まれています。FOMCメンバーの経済予測(SEP)では年内2回だった利下げ見通しが、市場予想では3回へとシフトしつつある点にも注目が集まっています。
為替市場では事前にドル売りの動きが強まり、ユーロドルは4年ぶりの高値水準に達しました。そのため、想定通り25ベーシスポイントの利下げにとどまれば、ポジション調整の買い戻しが入ると見る向きもあります。いわゆる「噂で売って、事実で買い戻す」構図が警戒される展開です。
もしサプライズ的に50ベーシスポイントの大幅利下げとなった場合には、ドル売りが加速するだけでなく、トランプ大統領の政治圧力によって中央銀行の独立性が毀損されたとの懸念から米長期債売りが強まり、利回り上昇を背景にドル安が一段と進むリスクにも要注意です。
東京株式市場は、前日の米国株安を受け日経平均が寄付き直後に約290円安へ沈んだものの、ハイテク株中心に押し目買いが入り一時プラス圏に浮上しました。史上最高値(4万5055円台)に迫る場面もありましたが、FOMC発表とパウエル議長会見を控えて上値は重く、利益確定売りに押されて結局5日ぶりの反落となりました。TOPIXも同様に下げ止まらず、値下がり銘柄が7割超を占める展開でした。
このあと発表される南ア消費者物価指数やユーロ圏確報HICPなどの主要指標に加え、ラガルドECB総裁ら中銀トップの講演も控えており、引き続き金融政策と経済見通しに対する見極め姿勢が強まりそうです。
ここからの株価は、FOMC後のグローバルな金利動向が重視されます。米金利低下によるイールドカーブのフラット化が進めば、輸出企業の収益改善期待から日本株には下支え要因となる一方、世界的な景気減速懸念が強まるとセクター選別の動きが鮮明になるでしょう。
先高を見据えた株価の動きをテクニカル面から見ると、日経平均の直近抵抗線である4万5000円台手前での上値抑制が顕著で、RSIは過熱感を示す70前後に達しています。下値では4万4500円前後が短期サポート水準として意識され、方向感の定まらない中、出尽くしや材料株主体の膠着が想定されます。
目先は金融政策の先行きと企業収益見通しを丹念に見極めながら、小幅な値固めと部分的な押し目買いが交錯する相場展開を想定しています。