5月22日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
5月21日の相場
5月21日(水)の東京株式市場は、前日の米株市場の反落を受けて、やや重い展開となりました。
日経平均は前日比230円安の3万7298円で取引を終え、ほぼその日の安値での引けとなりました。朝方は堅調に始まったものの、
結局は円高や材料不足に引きずられる形で下げ幅を広げました。
米国市場では、ダウ平均とナスダックがそれぞれ反落。
連邦準備制度(FRB)の高官が「現在の金利水準が適切」と発言し、
利下げ期待が後退したことが投資家心理に影響を与えました。
この流れを受けて、東京市場でも手掛かり材料に乏しく、慎重な取引が続きました。
特に為替が1ドル=143円台に入るなど、円高が進行したことが重しとなり、
輸出企業を中心に売りが優勢に。
主力株も軒並み調整を強いられ、ソニーグループや
アドバンテストなどの半導体関連銘柄が大きく売られました。
さらに、SOMPOホールディングスの決算発表後に国内保険事業の鈍化が嫌気され、
株価が大きく下落する場面もありました。
一方で、銀行株は比較的堅調でした。みずほFG、しずおかFG、りそなHDなどは、
米国の長期金利の上昇を受けて買われる展開となり、
その他の防衛関連銘柄(IHI、川崎重工、三菱重工など)も好調でした。
証券会社のレポートがきっかけで、ソシオネクストも買い優勢となりました。
とはいえ、全体としては材料不足で方向感が定まらず、
少し弱気なムードが漂う1日となりました。
今後は、4月の訪日外国人客数が発表される予定で、
インバウンド関連銘柄に注目が集まりそうです。
ただし、引き続き円高や米国市場の動向が市場に与える影響は大きいと考えられます。
日経平均は、引き続き慎重な投資家の姿勢を反映しており、次の材料が出るまで、
方向感を欠いた動きが続く可能性があります。