8月8日 押し目検索 |
今日の相場
本日は、先週末の弱い米雇用統計を受けたドル安基調の中で相場は一進一退の展開となりました。米雇用者数の下方改定によるインパクトからドル円は急落し、その後は打診買いや売り遅れの売買が交錯する状況が続いています。米金融当局者による早期利下げ示唆でドル売りがやや優勢ですが、一段のドル安進行は限定的となっています。本日は米経済指標の発表が予定されておらず、注目はNY時間のムサレム・セントルイス連銀総裁の発言程度であり、為替は来週の米CPIやPPIを控えて方向感が出にくい状況です。
株式市場では、日経平均株価が前日比761円高の41,820円と4日続伸し、TOPIXは史上最高値を更新して3,000ポイント台に乗せました。米国株では利下げ期待からナスダック総合が最高値を更新し、日本株も指数寄与度の高い銘柄を中心に買いが先行しました。
米国との相互関税負担軽減に関する合意が投資家心理を押し上げたほか、為替の円安傾向が輸出関連株を支援しました。業種別ではゴム製品、精密機器、その他製品などが大きく上昇し、浜ゴムやブリヂストン、テルモ、HOYAなどが買われました。一方で繊維製品や医薬品などは下落し、帝人や東レ、中外製薬が軟調でした。個別銘柄ではソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、アドバンテスト、東エレク、任天堂、トヨタ自動車などが上昇する一方、中外薬や資生堂、ニコン、ディーエヌエーなどが売られました。
日経平均は42,000円台を一時回復しつつも高値圏でのもみ合いとなっており、短期的には利益確定売りによる調整が入りやすい水準です。25日移動平均線からの乖離率も拡大しており、一服感が出やすい局面です。
米利下げ期待と円安が引き続き支えとなる一方、来週の米CPIやPPIの結果次第で金利見通しが変化し、株価の方向性にも影響を与える可能性があります。全体としては高値圏での持ち合いから、外部要因をきっかけに一方向に動き出す展開が想定されますが、当面は為替と米経済指標の動向をにらんだ神経質な展開が続くと考えられます。
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