8月13日 押し目検索 |
今日の相場
本日8月13日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比556円高の43,274円となり、史上初めて終値ベースで4万3000円台に乗せる展開となりました。
昨日の米CPI発表を受けて市場では9月の米FRBによる25bp利下げをほぼ織り込んでおり、これが株式市場の追い風となりました。米株式市場は堅調に推移し、ナスダック総合指数は終値ベースで史上最高値を更新しました。こうした流れを引き継ぎ、東京市場では日経平均が連日の史上最高値更新となり、TOPIXも終値ベースで最高値を更新しました。米利下げ観測に加え、日米貿易合意について日本側が修正を求めたことが好感され、投資家心理は改善しています。
為替はリスク選好の動きがじわじわと円安圧力につながっていますが、株式市場ほどの派手な値動きは見られず、ドル円は150円台を一気に突破する勢いには欠けています。ポンド円も200円台の節目を試す展開ながら、一気の上抜けはなく上値は慎重に探る動きとなっています。
株式市場ではこの流れを引き継ぎ、寄り付きから買いが先行し、午後には一時733円高の43,451円まで上昇する場面もありました。指数寄与度の高い半導体や電気機器株が相場を牽引し、アドバンテスト、ファーストリテイリング、東エレク、ソニーグループなどが大幅高となりました。内需関連でもリクルートHDやバンダイナムコHD、7&iHDなどが買われており、業種別では33業種中29業種が上昇しています。
このあとの海外市場では、米MBA住宅ローン申請指数や南ア・ブラジルの小売統計などが予定されていますが、注目度は低く、CPIと翌日のPPI・失業保険申請件数に挟まれた「真空地帯」の様相です。市場は引き続き米利下げ観測を材料にリスク選好を維持するかどうかが焦点となります。
今後の株価動向をテクニカル面で見ると、日経平均は明確に上昇トレンドを維持しており、25日移動平均線からの乖離も広がっているものの、過熱感が出ている一方で、強気相場の継続を示唆するモメンタムの高さが感じられます。ただし、ここからは短期的な調整への備えも必要となりそうです。特に4万3000円台半ばでは一旦の利益確定売りが出やすく、上値の重さを試す局面も想定されます。
ここからは米国の金融政策の方向性が最大の焦点となり、CPIが市場予想通りだったことで利下げ期待が高まっていますが、PPIや小売売上高などのデータでインフレ再燃の兆しが見られれば、現在の利下げ観測には修正が入る可能性があります。また、日本企業の決算シーズンも佳境を迎えており、好業績銘柄への選別物色が続くと見られますが、一方で材料出尽くしからの売りにも注意が必要です。
5801 古河電気工業
4568 第一三共
6273 SMC
9104 商船三井
1911 住友林業