8月15日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の日経平均株価は前日までの上昇基調から一転し、大幅に反落しました。前日までに7営業日連続で上昇し、3000円近くの上げ幅を記録していたことから短期的な過熱感が強まり、利益確定売りが先行しました。加えて、ベッセント米財務長官が9月の米FOMCで0.5%の大幅利下げを要求するとともに、その後の追加利下げにも言及し、日本に対してもインフレ抑制を植田日銀総裁に要請したことが相場の重しとなりました。これを受けて外国為替市場ではドル円が146円台前半へと円高に振れ、輸出関連株には持ち高調整の売りが入りました。
米CPIのヘッドラインが予想を下回ったことや、雇用統計の下方修正などがドル売り材料となっています。今夜発表される米PPIや新規失業保険申請件数の結果次第では、さらに円高が進む可能性もあり、株式市場への影響が注目されます。
業種別では、33業種中26業種が下落し、機械、卸売、空運、精密機器、サービス業などが売られました。一方で、銀行、電気・ガス、証券商品先物などは上昇しており、金利低下期待による金融株の買いが目立ちました。個別では、ソフトバンクGやネクソン、ニトリHDなどが堅調だった一方、アドバンテスト、ファーストリテイリング、リクルートHD、TDKなどの主力株が下落しています。
米国市場では利下げ期待を背景に株価指数が上昇しており、東京市場もテクニカルな調整を経た後は、米国市場に連動した上昇場面が継続すると見込まれます。今後は米PPIや新規失業保険申請件数などの米経済指標に加え、為替動向が株価の短期的な方向感を左右するでしょう。円高が進行すれば輸出株には一段の調整圧力となりますが、押し目では国内外の機関投資家による買いが入りやすく、9月の米FOMCをにらみながら上下を繰り返す展開が予想されます。短期的には調整継続の可能性がある一方、中期的には米利下げと国内外の景気底堅さを背景に再び史上最高値を試す局面が訪れる可能性が高いと見ています。