8月19日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日8月18日の東京株式市場は、日経平均株価が前週末比336円高の43,714円31銭と続伸し、TOPIXも13.28ポイント高の3,120.96ポイントでともに終値ベースの史上最高値を更新しました。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げ容認的な発言に加え、週末に予定されるパウエル議長のジャクソンホール会議講演を前に市場が様子見姿勢を強める中、米中・ロ首脳会談の具体的な成果は乏しかったものの、リスクオンムードは継続。
東京外国為替市場では現在ドル安傾向が続いており、これは米金融当局の政策スタンスを反映していると言えます。特にボウマンFRB副議長がハト派的な発言をしたことが市場に影響を与えており、今後ドル安が一段と進む可能性も考えられます。そのため、ドルに関連する通貨ペアや株式市場においても、円安方向に振れる場面が多く見られ、これが日本株にとってプラス要因となる可能性があります。
業種別では、サービス、輸送用機器、情報通信、精密機器、その他製品、非鉄金属など幅広いセクターが上昇する一方、銀行や海運、電気・ガスなど利下げを好感しにくい業種にはやや軟調な動きが見られました。
これからの動きは、日経平均が高値圏で短期移動平均線と25日移動平均線の上向き維持を背景に上昇トレンドをキープしており、押し目買いの余地が残る一方で、RSIが70前後と一部過熱感も意識されますので、4万4,000円近辺での一服圧力や次の押し目ポイント(4万3,400円~4万3,500円)を見極める必要があります。
米利下げ期待の行方やパウエル議長の発言内容、日米間の貿易・金融政策動向、国内企業業績の底堅さ、円安基調の継続可否が株価の下支え要因となる一方、世界的なインフレ動向や地政学リスクの高まりには引き続き注意が必要です。