8月20日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の東京市場は、朝方は買い先行で始まり連日の取引時間中の史上最高値を更新する場面もありましたが、直近で1000円を超える上昇となっていたことから短期的な過熱感が意識され、利益確定売りに押される展開となりました。日経平均株価は一時300円超下げる場面もありましたが、その後はリバウンド狙いの買いも入り、結局は前日比168円安と3日ぶりの反落で引けました。
業種別ではその他製品、銀行、非鉄金属が軟調で、バンダイナムコ、任天堂、三菱UFJ、三井住友、住友電工、フジクラ、東京海上、第一生命HDなどが下落しました。情報通信関連や機械株、サービス業にも売りが目立ち、ソフトバンクGやリクルート、ダイキンなどが軟調でした。一方で、中外製薬、第一三共などの医薬品株や、三井不動産、三菱地所などの不動産株が買われ、ディフェンシブ性の高い銘柄に資金がシフトしました。
為替はS&Pが米国債格付けを据え置いたことを受けて一時ドル買いが強まる場面がありましたが、長続きせず、足元ではドル円はドル安方向で推移しています。ユーロドルやポンドドルも往って来いの動きとなり、前日のNY終値付近まで買い戻されており、為替の方向感は限定的でした。海外ではウクライナ和平を巡る協議が始まったばかりで不透明感が残るなか、市場は週末のパウエルFRB議長のジャクソンホール講演を前に様子見姿勢が強まっています。米経済指標としては米住宅着工件数やカナダCPIなどが注目され、インフレの粘り強さが確認されれば一時的に金利上昇圧力が強まる可能性もあります。
今後の動きは、米利下げへの期待とウクライナをめぐる政局・地政学リスクの両天秤が相場全体を支配し、主要経済指標の結果やFRB高官発言、企業決算の内容を見極めながらスタイルを輸出・金融株寄りかディフェンシブ寄りかで機動的に切り替える展開が予想されます。
テクニカル面では、日経平均が短期移動平均線から大きく上方乖離しRSIも高水準にあるため、43,300円~43,400円の支持帯で押し目買いを試す動きが出やすく、逆にこの水準を割り込むと20日移動平均線付近まで均し戻しが意識されるでしょう。