11月17日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
13日の米株急落を受けて14日の東京市場は寄り付きから売りが先行し、米金融当局者のタカ派的発言で12月利下げ観測が後退したことが重しになりました。AI銘柄を中心にこのところ買いが膨らんでいた反動でポジション調整が進んだ様子がうかがえ、材料不足で相場の方向感が出にくいなか投資家のリスク回避姿勢が強まりました。ドル円は一時155円台を付けた後に上昇の勢いが一服し、週末を控えたポジション解消の動きもあって154円台を維持できるかが目先の焦点になっています。
東京株は業種間で明暗が分かれ、非鉄金属や電気機器、機械などが売られる一方で鉱業や繊維、不動産などが持ちこたえました。全体としては米株安と直近上昇の利確、そして週末要因が重なって積極的な買いが入りにくい地合いとなっています。
東京株は業種間で明暗が分かれ、非鉄金属や電気機器、機械などが売られる一方で鉱業や繊維、不動産などが持ちこたえました。全体としては米株安と直近上昇の利確、そして週末要因が重なって積極的な買いが入りにくい地合いとなっています。
ここからの動きをテクニカル的に見ると、短期的には前日大幅下落で主要指標の過熱感が一旦解消され、移動平均線に対する下方乖離の縮小や出来高の低下が続くと想定されます。直近サポート(本日の安値付近)を明確に割り込むと売りが加速しやすく、一方で材料出尽くしや米株の落ち着きが見られれば、戻りは短期移動平均付近までにとどまりやすい局面です。ボラティリティは高止まりの見込みで、トレンド転換の確度が上がるまではレンジ内での上下動が中心となる可能性が高いでしょう。
ファンダメンタルでは、FRB高官の発言や12月利下げ観測の変化、来週想定される米雇用統計と未発表の10月指標の扱いが相場の主要ドライバーです。明確な経済指標や政策シフトが出ない限り、ファンダメンタルズは「不確実性高止まり」であり、これが株価上昇の重しになり得ます。逆に米雇用やインフレ関連で予想外の弱さが示されれば利下げ期待が復活してリスクオンに転じる余地もありますが、現時点では利下げ観測が後退しているため、当面は弱めの地合いが続くリスクが相対的に高いでしょう。
