11月25日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
21日の東京市場は、前日の急反発の反動と週末・3連休を控えた調整の流れが重なり、全体として上値の重い展開となりました。日経平均株価は大幅反落となり、寄り付き後は下げ幅を拡大させる場面が見られましたが、その後は売り一巡感とともに下げ渋る動きを見せ、安値圏でのもみ合いが続きました。前日の上昇で短期的な戻りの達成感が出ていたことに加え、半導体やAI関連株に対する過剰な期待感が後退したことが投資家心理を冷やした格好です。特にフジクラやアドバンテスト、東京エレクトロンといったハイテク関連の戻りが鈍く、相場全体の重しとなりました。一方で、TOPIXは小幅な下落にとどまり、プライム市場では幅広い銘柄に買いが入り、割安感のある大型株や内需関連株への資金流入が継続している点は下支え要因といえます。業種別でも下落は一部に限られ、多くの業種では堅調さが保たれており、物色の広がり自体は失われていない印象です。
ここからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は高値圏での急伸後に押しが入っており、短期的にはスピード調整が続きやすい形です。直近の下落局面でつけた水準がサポートとして意識される一方、戻り局面では上値の重さが意識されやすく、しばらくはレンジ内での値動きが想定されます。ただ、大きなトレンドが崩れたわけではなく、押し目では一定の買い意欲が入りやすい状況です。
ファンダメンタル面では、米国の金融政策に対する不透明感やAI関連株への過熱感後退、地政学リスクや金利動向への警戒感が引き続き変動要因となります。一方で、国内企業の収益環境は依然として底堅く、内需株や割安株への資金シフトが続くことで、指数全体の下値は限定的になる可能性があります。
短期的には神経質な調整局面が続きやすいものの、中期的には押し目を固めながら、再び上値をうかがう展開が予想されます。
