12月9日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日の東京株式市場は、日経平均、TOPIXともに反発しましたが、寄り付き直後の上昇後に半導体関連など一部ハイテク銘柄の伸び悩みで下げに転じる場面も見られ、FOMCを控えた手控えムードが強く出ています。業種別では内需関連の不動産や建設、卸売などが堅調に推移し、TOPIXが終日プラス圏を維持した点は市場の底堅さを示唆しています。ただし、値がさのハイテク株はイベント前のポジション調整やボラティリティ回避で取りにくく、相場全体の上値追いは限定的でした。
ここからの動きをテクニカル的に見ると、テクニカル面では日経平均が上値の重さを意識させる値動きとなっており、短期的には5万600~800円台の戻り売り圧力を意識しやすい局面が続きそうです。ただしTOPIXは堅調で、下値を切り上げる基調が続いていることから、指数全体としては押し目の強さも残っているとみられます。
ファンダメンタル面では、米国の利下げ期待とインフレ期待の推移、各国中央銀行の発言、米国債入札の需給が当面の主要ファクターです。これらが安定的に利下げ期待を支える限りは株式市場の下支え要因となり得ますが、インフレ期待の再上昇や入札の不調、想定外のタカ派的発言が出ればリスクオフに傾きやすく、業種間での明確な差が拡大する可能性が高くなるでしょう。
全体的に見ると短期は神経質な推移が続きつつ、中期的にはイベント後の持ち直し余地を残す相場展開になると思われます。
