12月11日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日の東京株式市場は、日経平均株価が3日ぶりの反落となり、前日比52円安の5万602円80銭で取引を終えました。朝方は買い先行で一時5万1000円台を回復する場面があったものの、半導体関連を中心に戻り売りが出たことで下げに転じ、FOMC前のポジション調整もあって荒い値動きとなりました。取引終盤には下げ幅を縮小したものの、慎重姿勢が残る展開でした。一方でTOPIXは3日続伸となり、出遅れ銘柄への物色が続いている点は市場の下支えとなっています。海外では米株がまちまちで、FOMCを控え様子見ムードが一段と強まっており、米長期金利の強含みや日銀の利上げ観測も日本株の重しとなっています。
ここからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が節目の5万円を下回らず推移している点から下値の堅さが意識されやすく、FOMC後のイベント通過で短期的な反発余地が残っているようにみえます。ただし、上値は半導体株の戻り売りや米金利動向に左右されやすく、5万1000円台の壁は依然として意識されそうです。
ファンダメンタル面では、FOMCの利下げペースやパウエル議長のトーン、日銀の12月利上げ観測が引き続き市場の方向性を決める材料となり、利下げが市場想定よりタカ派寄りとなれば株価の上値は抑えられる可能性があります。一方、米景気のソフトランディング期待や来年の利下げ加速が示唆されれば再び株高の流れが強まる展開も想定されます。
