12月12日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日の東京株式市場は、前日の米株高を受けて前場は買いが先行しましたが、円高方向の動きや戻り待ちの売りに押され、日経平均は前日比453円安と続落しました。AI・半導体関連を中心に売りが優勢となり、一時は心理的節目の5万円を割り込む場面もみられましたが、その後は下げ渋って大引けでは5万円台を維持しました。米株がFOMC後にタカ派寄りとまでは受け止められず安心感が広がったものの、時間外でオラクル株が下落したことで投資家心理がやや重くなり、日本株の戻りを抑えた格好です。為替面での円高基調も輸出株には重しとなり、全体としては方向感を欠くなかで売りが優勢になりやすい地合いでした。
5万円の大台が短期的な分岐点として意識され、ここを明確に上抜けて定着できるかがポイントになりそうです。下方向では49,500円前後にかけてサポートが意識されるため、この水準を維持できれば押し目買いが入りやすい局面です。
ファンダメンタル面ではFOMCの利下げ継続姿勢や米企業決算、来週の日銀会合の結果など材料が多く、当面はイベントを見極める動きが続く見込みです。特に日米金利差縮小観測が強まる場面では為替主導で株価が重くなりやすく、しばらくは高値追いに慎重さが残ると思われます。
ただし、米金利の低下が再び鮮明になればグロース株中心に上値を試す可能性もあり、重要イベント通過後の市場の反応に注目したいところです。
