3月30日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
為替については、ドル円が160円の大台を意識する水準まで上昇したものの、当局の強いけん制発言を受けて159円台半ばへとやや円高方向に振れる場面がみられました。市場では円安の流れ自体は続いているものの、介入警戒感が意識されやすい水準に入りつつあり、これまでのような一方向の円安が継続するというよりは、神経質で振れの大きい値動きが続きやすい局面に入っていると感じられます。この為替の不安定さは、日本株にとっても短期的な方向感を鈍らせる要因になっているように見えます。
また、原油価格の動向や米国の軍事的な動きに関する報道が断続的に出ていることもあり、市場全体としては材料に対して過敏に反応しやすい地合いが続いています。攻撃延期の報道で原油が急落したかと思えば、すぐに買い戻されるなど、有事リスクが完全には織り込まれていない状態が続いている印象です。本日は3月末の権利付き最終売買日であったことから、配当や優待取りを意識した買いが下値を支える役割を果たし、結果的には急落後の戻りを支える要因の一つになったと考えられます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、朝方に付けた5万2500円台が当面の下値支持帯として意識されやすくなった可能性があります。ここを明確に割り込まない限りは、短期的には5万2000円台半ばから5万4000円台にかけてのレンジ相場が形成される展開を想定しています。一方で、上値については5万4000円台前半から半ばにかけて戻り売り圧力が残りやすく、ここを明確に突破できるかが次の上昇トレンド入りの分岐点になりそうです。移動平均線の観点でも、短期線の下向き化が進めば、戻り局面はあっても上値の重い展開がしばらく続く可能性があります。
ファンダメンタル面では、最大の焦点は引き続き中東情勢と原油価格の動向にあると考えます。軍事的な緊張が一段と高まれば、原油高を通じて世界的なインフレ再燃や金利上昇圧力が意識され、株式市場には下押し圧力がかかりやすくなるでしょう。一方で、攻撃延期や停戦交渉の進展など緊張緩和の兆しが見えれば、これまで売られていた半導体やハイテク株を中心に買い戻しが入りやすく、日経平均も比較的速いテンポで反発に転じる余地があるとみています。また、為替が仮に円安基調を維持しつつも急激な変動が抑えられる形となれば、日本企業の業績見通しには引き続き追い風となり、中期的な株価の下支え要因として機能する可能性が高いでしょう。
