4月10日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
業種面では、空運株や小売株など景気敏感・内需関連を中心に下落銘柄が多く、全33業種のうち28業種が下落と、指数以上に市場全体の弱さが感じられる内容でした。もっとも、前日の世界的な株高のきっかけとなった停戦合意については、イスラエル側が攻撃継続姿勢を崩していないことや、イラン側の反撃が一部で見られていることから、その実効性に対する疑念がくすぶっており、投資家心理は完全に改善したとは言い難い状況です。原油価格もいったん急落した後に下げ渋る動きとなっており、ホルムズ海峡の安全確保や輸送コストの問題など、不透明要因は依然として残っています。
為替市場では、有事のドル買いがいったん巻き戻される動きが見られ、市場は緊張緩和を意識したものの、原油動向や中東情勢次第では再びドル高方向への動きが強まる可能性もあり、株式市場にとっても為替の振れは無視できない材料となりそうです。
今晩以降は米国のPCE価格指数をはじめとする主要経済指標の発表が控えており、特にインフレ動向を示すPCEは金融政策の方向性を占ううえで重要視されますが、今回の数値は中東情勢が本格化する前の2月分であるため、市場は結果をそのまま鵜呑みにするのではなく、やや割り引いて受け止める可能性があります。加えて、各国中銀関係者の発言や米国債入札なども控えており、金利動向を通じて株式市場に影響を与える展開も想定されます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均はここまで4日続伸で3800円超の上昇を記録していたことから、短期的な過熱感の解消局面に入っていると考えられます。5万6000円近辺は心理的な節目として意識されやすく、この水準を明確に回復できるかが当面の焦点となりそうです。一方で、5万5500円前後は直近の押し目水準として意識されやすく、このあたりを維持できれば上昇トレンド自体は大きく崩れていないとの見方も可能です。短期的には高値圏でのもみ合いを経て、日柄調整をこなしながら次の方向感を探る展開が想定されます。
ファンダメンタル面では、最大の焦点はやはり中東情勢と原油価格の動向です。停戦が実効性を持って維持され、原油価格が安定または落ち着きを見せるようであれば、企業コストへの懸念が和らぎ、株式市場には再び資金が流入しやすくなると考えられます。一方で、停戦が崩れたり、原油価格が再び大きく上昇するような事態となれば、インフレ再燃や企業収益圧迫への懸念が強まり、株価は再度下押し圧力を受けやすくなるでしょう。
