9月24日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が6万5000円台を維持できれば、まず6万6000円台を試し、その上では6万7000円前後を目指す展開が考えられます。逆に6万5000円を再び割り込むと、今回の急反発が一時的なリバウンドだったとの見方が強まり、6万4000円前後、さらに6万3000円台まで押し戻される可能性があります。したがって、目先は上昇そのものよりも、今回の大幅高の後にどの程度押し目をこなし、6万5000円台を維持できるかが重要になります。
ファンダメンタル面では、米国の半導体・AI関連株が再び上昇基調を強めるかどうかが、日本株の最大のポイントになりそうです。加えて、原油価格の安定、米長期金利の上昇一服、ドル円の円安基調が続けば、企業業績への期待から日本株には買いが入りやすいでしょう。一方、米金利の再上昇やインフレ懸念、中東情勢の再悪化、日銀の追加利上げ観測が強まれば、今回の上昇の反動が出る可能性があります。現時点では、短期的には戻りを試す展開が予想されますが、6万6000円台から上では上値の重さも意識されやすく、連休明けは米国株と為替の動きを確認しながら、6万5000円を中心に上下する値動きになりやすいと見ています。中期的には、6万6000~6万7000円台を突破できれば再び上昇トレンドへの復帰が視野に入りますが、突破できなければ6万3000~6万5000円程度のレンジで値固めする時間が必要になりそうです。<\strong>
さらに、日銀が政策金利を0.25%引き上げて1.25%程度とすることを7対2で決定したものの、これは市場が事前に織り込んでいた内容でした。そのため、今回は「利上げそのもの」よりも、「予想通りの結果だったことで不透明感が後退した」ことが株式市場にとって大きかったと言えます。日銀会合を前にポジションを落としていた投資家が、結果を確認したことで買い戻しを入れたことも、午後の急上昇につながったとみられます。日経平均は一時1300円を超える上昇となり、6万5436円57銭まで買われましたが、その後は植田日銀総裁の会見や連休を控えて上値を追う動きが鈍りました。一方で、TOPIXは3.05ポイント安と小反落しており、本日の上昇が市場全体に広がったというより、半導体など指数寄与度の高い銘柄に買いが集中した面が強かったことには注意が必要です。実際、33業種のうち上昇は7業種にとどまり、26業種が下落しています。
また、中東情勢については、サウジアラビアの主要パイプライン修復への期待などから原油価格の上昇が一服しており、これも市場心理の改善に寄与しています。原油高が落ち着けばインフレ再加速への警戒も和らぎ、米長期金利の上昇圧力も抑えられます。結果として米国のハイテク株が買いやすくなり、それが日本の半導体関連株にも波及するという好循環が生まれています。今回の日経平均の大幅反発は、単純に日銀の利上げを好感しただけではなく、米国株、金利、原油、為替という複数の材料が同時に改善したことが背景にあると考えられます。
ただし、ここからは少し冷静に見る必要があります。日経平均は8月中旬に6万9000円台まで上昇した後、6万3000円台まで急落し、その後は6万5000円を挟んだ戻り局面に入っています。今回の上昇によって短期的なチャートは明らかに改善しましたが、6万5000円台を明確に定着できるかが重要です。さらに上値では6万6000円台から6万7000円台が戻り売りの出やすいゾーンとなります。急落後の反発局面では、下落時に売り遅れた投資家が戻りを利用して売却するため、一気に以前の高値まで戻るよりも、途中で利益確定売りを挟みながら上昇する可能性が高いでしょう。
為替市場では、日銀が利上げを決定したにもかかわらず、ドル円は156円台前半から157円台へ円安が進みました。これは、日銀の利上げがすでに織り込まれていた一方、今週の米FOMCを受けた米金利・ドル高の流れが続いているためです。日米の金融政策を比較すると、日本は利上げ方向、米国もインフレ警戒を背景に金利が高止まりしやすい状況で、単純に「日銀が利上げしたから円高になる」とは限りません。むしろ市場では、今後の日銀の追加利上げペースと米国の金利動向を見ながらドル円の方向を探る展開になりそうです。157円台の円安が続けば、輸出関連企業の業績期待という意味では日本株の支援材料になりますが、急速な円安になれば政府・日銀による為替への警戒感が強まるため、株式市場にとっては必ずしも円安なら何でもプラスという状況ではありません。
