5月28日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
5月27日の東京株式市場は、米国がメモリアルデーで休場だった影響から、朝方は方向感の乏しいスタートとなりました。為替市場は1ドル142円台後半と小動きの中、日経平均は前日終値近辺で取引を開始。序盤はやや円高が進んだことで、株価は軟調な展開となりましたが、日銀の植田総裁の講演では特段のサプライズはなく、むしろ利上げ姿勢が改めて意識され、円買いの材料に。ただ後場に入り、長期金利の低下をきっかけに為替は再び円安基調となり、ドル円は143円台を回復。これを受けて日経平均も切り返し、終値は前日比192.58円高の37,724.11円と3日続伸となりました。
値上がり銘柄は全体の68.3%と買いが優勢でした。業種別では33業種中25業種が上昇し、特にその他製品、非鉄金属、保険、機械、繊維などが強さを見せました。個別銘柄では、防衛関連の川崎重工や三菱重工、日本製鋼所がしっかり。電線株も買われ、古河電工、住友電工、フジクラに資金が流入。また、横浜ゴムや太平洋セメント、高島屋といった景気敏感株も堅調に推移。一方、半導体関連には売りが続き、東京エレクトロンやルネサス、ディスコ、レーザーテック、アドバンテストなどが軟調でした。建設、鉄鋼、陸運といったセクターもさえない動き。
注目されたのは、連日の大商いとなったメタプラネット。暗号資産関連として短期資金が流入し、ストップ高を記録。その他、アシックスや任天堂といった銘柄、SOMPOホールディングス、東京海上などの保険株、大和証券Gや野村といった証券株も堅調。一方で、清水建設や大成建設、日本製鉄、カヤバなどは売りに押される展開に。
円高懸念と金利動向という2つの波に揺さぶられつつも、午後からは落ち着きを取り戻し、日経平均は高値圏で終了。米市場休場の中でも、日本市場は内外要因を織り込みながら着実に歩みを進めた印象です。200日線突破が見えてくるかどうか、明日以降の動きにも注目したいところです。