8月18日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日8月15日の東京株式市場では、日経平均が前日比729円高の43,378円としっかり反発し、連日の史上最高値更新を果たしました。米国の雇用統計下方修正を受けた9月の25bp利下げ観測が依然高いことに加え、火曜のCPI、木曜のPPIとインフレ指標が交錯しながらもセンチメントは利下げ方向に傾いています。ベッセント米財務長官の50bp利下げ主張から市場が一時混乱したものの、FRBの独立性を損ねないとのトーンダウン発言で過度な織り込みが剥落したため、ドル売り・円買い圧力は一服しつつあります。為替はドル円が146円台前半から147円台へとじりじりと円安に振れ、クロス円も堅調でしたが、依然として米指標や高官発言が材料視される神経質な展開が続いています。
円安進行や2025年4-6月期の国内総生産(GDP)で国内景気の底堅さが意識されたことが追い風となり、前日の日経平均が大きく下げたことで、買い遅れていた投資家の買いを誘ったとの見方も出ています。
特に銀行株や非鉄金属株、保険株などが上昇し、投資家の買い意欲が見られました。日経平均は、前日の米PPIの影響で一時的に売りに押されましたが、円安進行や国内景気の底堅さが追い風となり、上昇しました。個別銘柄では、ソフトバンクGやファーストリテ、ソニーGなどが上昇し、トヨタや信越化学も堅調でした。一方で、クレセゾンや電通グループ、塩野義製薬などは下落しました。
今後の株価は、テクニカル面で日経平均が5日移動平均線(約42,600円)と10日移動平均線(約41,800円)を下値支持ラインとし、上値は直近高値の43,400円、節目の44,000円を試す展開が想定されます。RSIは50台半ばで過熱感はなく、ボリンジャーバンドも収縮後の拡大局面入りの兆しがあるため、押し目買いのタイミングは浅い調整で訪れるでしょう。米利下げ観測と日米の金利差動向、15日夜に発表される米小売売上高やNY製造業景況感、週末のパウエル議長講演が市場を左右すると見られます。国内では7-9月期GDPの速報値や企業決算が底堅さを示しており、グローバルマネーの日本株シフトは継続しやすい状況です。一方で、インフレ指標のぶれや地政学リスクには引き続き注意が必要で、これらファンダメンタルズ要因がテクニカルな上値・下値の試算に影響を与えることになると思われます。