9月30日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の日経平均は続落して取引を終了しました。前週末の米国株式市場は、8月PCEデフレーターが市場予想と一致したことで、利下げ期待が継続される形となりNYダウやナスダックは反発しましたが、日本市場にはその流れがうまく波及しませんでした。特に、米政府機関の一部閉鎖リスクや円高進行が投資家心理を冷やし、銀行や輸出関連株への売り圧力が優勢となりました。加えて、本日は3月・9月期決算企業の配当権利落ち日でもあり、約300円程度の配当落ち分の影響も下落要因として意識されました。これらに加え、四半期末に向けた機関投資家のポジション調整や手じまい売りが市場の重しとなりました。
為替相場については、週明け以降、米GDP確報値の上方修正を受けたドル買いの動きが一巡し、材料難のなかでドルの上値が重くなっています。特に本日は目立った米経済指標の発表がないこともあり、為替市場では円がやや優勢となり、輸出株にとって逆風となりました。円高傾向は短期的には株価の重しとなる可能性が高く、為替の方向性も今週発表される雇用関連指標や金曜日の米雇用統計に大きく左右されそうです。
この後の株価の動きは、米雇用統計をはじめとする一連の米経済指標が今週の最大の焦点であり、結果次第でFRBの利下げ期待やドル相場の方向性が変化し、それが日本株にも波及する可能性があります。また、国内では自民党総裁選や決算発表シーズン入りを控えており、イベントリスクを前に投資家はポジションを傾けにくい環境です。総じて、当面は米経済指標と為替動向をにらみながら、戻り売り圧力と押し目買い意欲の綱引きが続く展開を想定しておく必要があります。
テクニカル的には、日経平均が4万5000円を割り込む場面があったことで、心理的な節目を意識した神経質な値動きが続きやすい状況です。直近の高値圏からの調整が進む中で、25日移動平均線付近が下値の目安として意識される一方、戻り局面では4万5800円前後が上値抵抗帯となりやすいとみられます。
目先はテクニカル的にやや調整色が強まる局面に入ったと見られますが、米経済指標次第では再び反発の流れが生まれる可能性もあります。