10月1日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の日経平均株価は前日比111円12銭安の44,932円63銭と3日続落し、約2週間ぶりに終値で45,000円を下回る展開となりました。朝方は米国株の続伸を受けて買い先行で始まりましたが、円相場が円高方向に振れたことでリスク回避の動きが広がり、寄付き後は売り優勢となりました。午前中には310円超の下落を記録したものの、押し目買いも散見され、下げ渋る場面も見られました。ただし、月末・上半期末というタイミングもあり、機関投資家などによるポジション調整の売りが意識され、全体としては方向感に欠ける展開が続きました。午後には一時プラス圏を回復する場面もありましたが、終盤には再度売りが優勢となり、軟調なまま取引を終えました。業種別では金融株や精密機器株が堅調だった一方、鉱業、海運、鉄鋼など資源関連株が軟調でした。個別ではTDKや中外製薬、信越化学、東京海上などが買われた一方、海運や鉄鋼株は売られる展開となりました。
為替市場では、先週の強い米GDP確報値を受けたドル高の流れに対して、今週はややドル売り優勢の調整局面となっています。月末要因によるフロー主導の動きも加わり、ドル円は一方向に動きにくい展開が続いています。日銀の利上げ観測が根強く、円相場の下支え要因となっている一方、米利下げ観測がドルの上値を抑えており、方向感の乏しい値動きが目立ちます。
この先の株価の動きは、米雇用統計や米政府機関閉鎖リスク、日銀の利上げ観測といった材料が交錯しており、当面は不安定な値動きが続きやすい状況です。ただし、米利下げ期待や国内政治の不透明感後退が支えとなる可能性もあり、下値では押し目買い意欲が残ると考えられます。
テクニカル的には9月19日の高値を起点に調整色が強まっており、4万5000円を明確に回復できるかが短期的な焦点となります。下値では4万4500円近辺が意識されやすく、割り込むと調整が深まる可能性があります。短期的にはテクニカル的な下押しリスクを抱えつつも、米国株の強さや利下げ期待を背景とした下値の堅さもあるため、レンジ相場的な動きがしばらく続く可能性が高いです。今週の米雇用統計やインフレ指標を見極めるまでは、積極的なリスクテイクは控えられやすく、引き続き神経質な展開となるでしょう。