12月23日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日の東京株式市場は、日経平均が大幅に続伸し、終値ベースで約1週間ぶりに5万円台を回復しました。米国株高と円安を背景に買いが先行し、場中には5万500円台まで上昇する場面も見られました。その後は上値が重くなったものの、全体としては底堅い値動きが続いています。業種別では、半導体関連を中心とした電気機器株や非鉄金属株が上昇し、金利上昇を背景に銀行株も買われました。米国市場ではハイテク株高が続き、新年度相場を意識した資金流入も観測されましたが、クアドルプル・ウィッチングや指数入れ替えなどのテクニカル要因で伸び悩む場面もありました。今週後半にかけては海外市場の休場が増えるため、海外投資家のフローは徐々に細っていくとみられ、積極的に上値を追う動きは限定的となりそうです。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が5万円台を回復したことで短期的なセンチメントは改善しているものの、出来高や海外勢の参加が薄い点を踏まえると上値追いは限定的で、50400円付近でのもみ合いが続く可能性が高いです。移動平均線やオシレーターが示す過熱感が強まれば短期的な利食いが出やすく、逆に押し目が入れば買いが入りやすいレンジ相場になりやすいでしょう。
ファンダメンタル面では、日米金利差の大きさと日本の拡張的財政観測が円安を支え、輸出企業の業績期待が株価の下支え要因となる一方で、財政持続性への懸念や海外資金の減少が重しとなるため、中長期的な上昇トレンドを確定させるには追加のポジティブ材料が必要です。
短期は薄商いの中でレンジ中心の推移、材料次第での急変動に注意しつつ、ファンダメンタルは円安追い風、だが財政懸念がリスクとして残る、という見方が妥当だと考えます。
