12月29日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
26日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比342円高と続伸し、全体としては底堅さを意識させる一日となりました。米国市場がクリスマスで休場となり、海外からの新たな手掛かり材料に乏しいなかではありましたが、為替が円安方向で推移したことが投資家心理を下支えし、朝方から買いが先行しました。前場中盤には上げ幅を大きく広げ、一時は5万900円台を回復する場面も見られ、需給面の強さが改めて意識されました。ただし、後場に入ると市場参加者の減少もあって次第に様子見ムードが強まり、利益確定売りに押されるかたちで上げ幅を縮小しました。それでも、大引けにかけてはクロージングに絡んだ買いが入り、下げきれずにプラス圏を維持して取引を終えています。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が5万1000円前後で上値の重さを確認しつつも、5万円台半ばでは押し目買いが入りやすく、トレンド自体は引き続き上向きを維持しているとみられます。短期的には高値圏でのもみ合いを経て、出来高を伴って上抜けできるかどうかが焦点となりそうです。
ファンダメンタル面では、企業業績の底堅さや株主還元姿勢の強まり、国内投資マネーの流入といった支援材料が依然として意識されやすい一方、海外市場が本格的に動き出す年明け以降は、米金融政策や為替動向次第で変動が大きくなる可能性もあります。足元では急落を警戒する局面ではないものの、高値圏であることを踏まえれば、上昇一服と調整を繰り返しながら、徐々に次の方向感を探る展開になると予想されます。
