9月25日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
昨日の海外市場では、注目されていたパウエルFRB議長の講演がFOMC会見時とほぼ同じ内容にとどまり、市場はやや肩透かしを受けた形となりました。講演後に一時的なドル安の反応が見られましたが、持続性はなく、結局はドル買いの動きが優勢となっています。ただし、為替相場全体としては方向感が乏しく、目先は材料探しの様相を呈しています。
本日は、米新築住宅販売件数やドイツIfo景況感指数などの経済指標が予定されており、市場の反応が注目されます。ドイツIfo景況感指数は前回からやや改善が見込まれており、ユーロ圏の景況感に対する市場のセンチメントを左右する可能性があります。一方、米新築住宅販売件数はほぼ前月と同水準の予想となっており、大きなサプライズは期待しにくい情勢です。また、今晩はデイリー・サンフランシスコ連銀総裁による講演が予定されており、質疑応答も含まれることから、金融政策に対する市場の見方を変えるような発言が出るかどうかが焦点となります。
国内株式市場では、前日の米国株が反落したことや、米政府機関の閉鎖懸念が再浮上したことを背景に、朝方は売りが先行しました。円高の流れも一時的に警戒材料となりましたが、その後は押し目買いが入り、徐々に下げ幅を縮小。午後には為替相場が円安方向に転じたことも追い風となり、日経平均株価は持ち直して引けました。日経平均は前営業日比で続伸し、TOPIXも小幅ながら上昇。日経平均は連日で史上最高値を更新しており、国内株の地合いは依然として堅調です。
業種別では、33業種中18業種が上昇しました。INPEXや石油資源開発などの鉱業株、TOPPANや任天堂などのその他製品株、ディスコや三菱重工などの機械株、住友電工やフジクラなどの非鉄金属株が堅調でした。一方、ガラス・土石製品、サービス業、ゴム製品などは下落しました。東証プライム市場全体では、値上がり銘柄が45.3%、値下がり銘柄が50.7%と拮抗しました。
米国の利下げ期待が後退する一方で、国内では財政拡張期待が相場を支えています。今後は米新築住宅販売件数やドイツIfo景況感指数などの経済指標、さらに米国の政府機関閉鎖懸念の行方が注目されます。短期的にはイベントリスクを織り込みながらも、国内外の政策期待が下支えとなり、レンジ上限を試す展開が続く可能性があります。
テクニカル的には、日経平均が史上最高値を連日で更新していることから、上昇トレンドが継続していると見ることができます。25日移動平均線との乖離はやや拡大しており、短期的な過熱感は否定できませんが、押し目では買い意欲が強く、下値は堅そうです。全体としては、高値警戒感がある中でも、強いトレンドに乗った推移が続くとの見方が優勢です。