10月7日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日の相場は、自民党総裁選で高市氏が選出されたことを受け、市場が大きく反応した一日となりました。事前には小泉氏や林氏優勢との観測が広がっていただけに、結果はサプライズとして受け止められ、積極的な財政出動や利上げを急がない姿勢が意識され、金融緩和路線の継続に対する確信が強まりました。その結果、日経平均は大幅に上昇し、終値ベースで史上最高値を連日更新しました。特に電気機器や機械、不動産株など幅広い業種が買われ、東証プライム市場全体の9割超が値上がりするなど、投資家心理の改善が鮮明に表れました。
為替市場では、ドル円が150円台に乗せて推移しました。高市氏が利上げを急がない姿勢を示したことで、日銀の追加利上げ観測が大きく後退し、日米金利差の再認識が円売りを促しています。ただし、150円という心理的節目を突破したことで、過去の介入実績や当局の警戒感が意識されやすく、152円から153円付近がレッドラインとして注目される展開です。海外市場では、円売りに乗り遅れた投資家のストップや短期筋の利益確定が交錯し、流動性の薄い環境下でボラティリティの高い値動きが想定されます。
今後の株価の動きをテクニカル的に見ると、日経平均が史上最高値を更新し続けていることから、短期的な過熱感や利益確定売りへの警戒は必要です。ただし、25日移動平均線との乖離が拡大しているものの、上昇トレンド自体は維持されており、押し目があれば再び買いが入りやすい地合いといえます。
ファンダメンタル面では、新政権による財政拡張期待と日銀の緩和的スタンスが引き続き支えとなる一方、為替介入リスクや海外市場の不透明感が上値を抑える要因となりそうです。総じて、短期的にはボラタイルな展開を挟みつつも、中期的には上昇基調を維持する可能性が高いと考えられます。
株式市場全体としては、財政拡張期待や円安進行が追い風となり、防衛や核融合関連などテーマ性のある銘柄を中心に買いが広がりました。米国市場がまちまちの動きであったにもかかわらず、日本株は独自材料を背景に強い値動きを見せており、今後も海外投資家の資金流入を意識した動きになるでしょう。