11月11日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
株式市場では、日経平均株価が前週末比635円39銭高の5万911円76銭と大幅反発しました。TOPIXも18.57ポイント高の3317.42ポイントと上昇し、全面高の様相を呈しました。石油・石炭製品や鉱業、金属製品などの景気敏感セクターが買われ、エネルギー関連の出光興産、ENEOS、INPEXなどが上昇しました。一方、その他製品やサービス業、水産・農林業といった内需系銘柄の一部には利益確定売りがみられました。個別銘柄では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど主力ハイテク株が上昇し、相場全体を押し上げました。好決算・好業績銘柄を中心に物色の動きが広がり、自律反発の流れを後押ししています。
今後の株価の動きをテクニカル的に見ると、日経平均が25日移動平均線付近での攻防を迎えており、同水準が下値支持線として機能するかが焦点です。出来高を伴ってこの水準を維持できれば、次の節目となる5万1000円台回復を試す動きも期待されます。一方、戻り売り圧力が強まるようであれば、いったん5万円割れ水準までの調整も視野に入ります。ファンダメンタル面では、米政府閉鎖問題の進展や中国の貿易緩和策などが好材料として意識されており、企業決算も総じて堅調です。これらを踏まえると、短期的にはリスク選好ムードが続きやすい地合いですが、米国の景気減速懸念やAI関連株のバリュエーション調整といった不安要素も残っています。したがって、今後の株価は上値を追いつつも、節目ごとに利益確定売りをこなしながらの緩やかな上昇基調をたどる展開となりそうです。
