1月23日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
きょうの東京株式市場は、前日までの調整局面から一転し、投資家心理の改善を背景に大幅な反発となりました。トランプ米大統領が、グリーンランド領有を巡って欧州諸国に課すとしていた関税措置を撤回したことで、米欧対立への過度な警戒感が後退し、米国株式市場が大きく切り返した流れを素直に引き継いだ格好です。朝方から買い戻しが優勢となり、半導体関連を中心に主力株が軒並み上昇しました。ディスコの好決算が材料視されたことで機械株への物色も強まり、アドバンテストや東京エレクトロンなど指数寄与度の高い銘柄が相場を押し上げました。日経平均は一時、心理的節目である5万4000円を目前にする場面もあり、短期的な達成感が意識される水準まで回復しましたが、引けにかけては戻り待ちの売りに押され、上値を抑えられて取引を終えています。
業種別に見ると、値上がり業種が大半を占め、ガラス・土石や情報通信など幅広いセクターに買いが波及しました。米国では10年債利回りが低下基調に転じており、これに連動して国内の長期金利も落ち着きを見せています。為替市場では、米金利低下にもかかわらず、日銀の金融政策が当面据え置かれるとの見方が優勢なことから、全体としては円安基調が続き、ドル円は158円台後半へと水準を切り上げました。この円安が輸出関連株の支援材料となった面も否定できません。
国内では政局がなお流動的であるものの、高市政権継続への期待感は根強く、トランプ関連の不透明感が一服したことで、いわゆる「高市トレード」が再び意識されやすい環境にあります。また、地政学リスクが一時的に後退したことで、投資家のリスク許容度が改善し、積極的なポジション調整が進んだ一日だったといえそうです。一方で、今後は米国の経済指標やトランプ大統領の発言次第で再び市場のムードが変化する可能性もあり、楽観一色というわけにはいきません。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が短期的な下落トレンドをいったん修正し、25日移動平均線を意識した戻り局面に入ったとみられます。ただし、5万4000円前後には戻り売り圧力が残っており、この水準を明確に上抜けるには追加の好材料が必要でしょう。当面の下値支持は5万2000円台が目安と考えられます。
ファンダメンタル面では、米指標(失業保険申請件数、PCEなど)と日銀の金融政策決定会合の結果が相場の方向性を左右しやすく、地政学リスクが再燃しなければ決算期待を背景に上値追いが続く余地がある一方、金利再上昇や政治リスクの再燃は調整要因となる点に注意が必要です。
