3月6日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
5日の東京株式市場は、前日までの急落の反動と海外株高を背景に、日経平均株価、TOPIXともに4日ぶりに大きく反発する展開となりました。日経平均は前日比1032円52銭高の5万5278円06銭で取引を終え、前日までの3日間で4600円を超える下げとなっていたことから、自律反発を狙った買いが入りやすい地合いとなりました。前日の米国株式市場が上昇したことも投資家心理を支えました。背景には、イランが戦争開始直後に早期終結の条件を協議する可能性を米国側に水面下で打診していたとの報道があり、市場では停戦への期待が広がりました。これを受けて東京市場でも朝方から買いが先行し、日経平均は午前9時40分に2300円を超える上昇となる5万6600円台まで急伸しました。
[strong]これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が直近3日間で大きく調整した後の自律反発局面にあると考えられます。短期的には急落の半値戻し水準にあたる5万6000円台が上値の重要な抵抗帯となりやすく、この水準を明確に回復できるかどうかが焦点となります。一方、下値では今回の反発の起点となった5万4000円台前半が当面のサポートとして意識される可能性があります。ボラティリティが高い状況ではありますが、テクニカル的には急落後の戻り局面に入りつつあり、短期的には戻りを試す動きが続く余地もあります。もっとも、買い一巡後は戻り待ちの売りや利益確定の動きに押され、上値の重さも意識される展開となりました。後場には一時、上げ幅を600円台まで縮小する場面もみられるなど、積極的に上値を追う材料には乏しく、投資家の慎重姿勢も根強いことがうかがえました。その後は再びやや買い戻しが入り、最終的には1000円超の上昇で取引を終えましたが、日中値動きは荒く、依然として不安定な相場環境であることが示された一日でした。
業種別では、原油価格の上昇を背景に鉱業株や石油石炭株が買われるなど、資源関連銘柄の上昇が目立ちました。中東では米国・イスラエルとイランの軍事衝突が続き、戦闘は中東全域に広がる様相を見せています。ホルムズ海峡封鎖への懸念も浮上するなか、原油価格は上昇しており、エネルギー関連企業の収益拡大期待が株価を押し上げる要因となりました。一方で、戦闘は依然として継続し、双方の攻撃が激化する可能性も指摘されていることから、市場は完全に安心感を取り戻したわけではありません。
為替市場では、有事局面で典型的にみられるドル買いの動きが再び意識されつつあります。地政学リスクが高まる局面では安全資産としてドルが選好されやすく、株式市場にもその影響が波及します。足元ではこうしたリスク回避のドル買いと、短期的なポジション調整による揺り戻しの動きが交錯しており、為替相場も方向感の出にくい状態となっています。株式市場においても同様に、急落後の自律反発と有事によるリスク回避の動きが同時に存在するため、値動きは荒くなりやすく、ボラティリティの高い展開が続いています。
ファンダメンタル面では、最大の焦点はやはり中東情勢の行方です。停戦交渉の進展が具体化すれば、リスク回避姿勢が後退し、株式市場は大きく反発する可能性があります。一方で、戦闘が長期化し原油高が続くようであれば、世界的なインフレ圧力やサプライチェーンへの懸念が強まり、株式市場の上値を抑える要因となるでしょう。また、米国経済指標や金融政策への思惑も引き続き重要な材料となります。
当面の株式市場は地政学リスクを背景に不安定な値動きが続く可能性が高く、ニュース主導で上下に振れやすい相場展開が続くと予想されます。ただ、急落後の価格調整は一定程度進んでおり、情勢がやや落ち着く局面では、押し目買いによる戻り相場が形成される可能性が高いと考えられます。
