3月9日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
業種別では33業種中18業種が上昇し、情報通信や精密機器などが堅調でした。個別ではメルカリやソフトバンクグループなどの情報通信株、テルモやオリンパスといった精密機器株が買われ、指数を支えました。中東では米国・イスラエルとイランの対立が続き、戦争継続の意思が双方から示されるなど依然として不透明感が強い状況です。原油価格の動向が有事リスクのバロメーターとして意識されていますが、株式市場では紛争発生直後に見られたパニック的な売りは落ち着きを取り戻しつつあります。投資家は地政学リスクを意識しながらも、企業業績や個別材料を見極めた売買に徐々に軸足を戻し始めている印象です。
為替市場ではドル買い基調が続き、東京時間では1ドル=157円70銭台とやや円安方向に振れました。この円安基調は輸出関連株の支えとなり、株式市場の下値を支える要因となりました。ただ、有事局面でのドル買いは見られるものの、一段のドル高に進む材料には乏しく、為替市場では神経質な売買が交錯する展開となっています。市場参加者は中東情勢とともに、米国の金融政策や経済指標の結果を慎重に見極めている状況です。
また、政治面ではトランプ大統領の動向にも注目が集まっています。原油価格の上昇は米国のインフレ圧力となり、国内の政治環境にも影響を及ぼしかねません。中間選挙を控えるなかで、ロシアの原油輸出への締め付けや原油先物市場への介入などが検討されているとの報道もあり、政権としても原油価格の安定を模索している可能性があります。一方でイラン側も兵器の消耗が進んでいるとみられ、どこまで軍事行動を継続できるかには疑問も残ります。現状は双方の我慢比べの様相となっており、今後も関連報道によって市場が振らされる展開が続きそうです。
これからの動きをテクニカル的に見ると、東京市場は外部環境の悪化に対しても押し目買いが入りやすい地合いを維持しています。日経平均が5万5000円台を維持して推移していることから、短期的な上昇トレンドは大きく崩れていないと考えられます。下値では5万4500円前後がサポートとして意識されやすく、押し目では買いが入りやすい水準です。一方で上値は5万6000円近辺が心理的な節目として意識されやすく、この水準を明確に突破できるかが今後の焦点となりそうです。
ファンダメンタル面では、中東情勢と原油価格の動向が最大のリスク要因です。原油高が長期化すれば世界的なインフレ圧力となり、金融政策への影響も避けられません。ただ、現時点では株式市場がパニック的な反応を示していないことから、企業業績への影響が限定的であれば相場は押し目を拾いながら高値圏でのもみ合いを続ける可能性が高いとみられます。米国の雇用統計や消費関連指標の結果次第では短期的な値動きが出る場面も考えられますが、当面の日経平均は5万4500円から5万6000円を中心としたレンジ相場を経て、外部環境が落ち着けば再び上値を試す展開も視野に入ると考えられます。
