4月13日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
もっとも、業種別では値下がり業種が値上がり業種を上回っており、指数の上昇ほどには市場全体の広がりは感じられず、前々日の全面高の反動もあって個別銘柄では上値の重さが目立つものも多かった印象です。非鉄金属や電機、小売の一角などが指数を支える形となった一方で、中東情勢に対する楽観はやや剥落しつつあり、米国とイランの一時停戦についても実効性への疑問が残るなど、市場には依然として警戒感がくすぶっている状況です。
原油市場では、一時停戦を背景にNY原油先物が急落した後、再び100ドル前後まで戻す神経質な値動きが続いており、この原油価格の変動がインフレ見通しや金融政策への思惑を揺さぶる要因となっています。為替市場もこうしたインフレ見通しや金利動向を背景に方向感に乏しい展開となっていますが、足元では円安水準が維持されたことが輸出関連株の支えとなり、日本株にとっては一定の追い風として作用しました。
また、各国で発表されている3月のインフレ指標では物価上昇の強さが確認されつつあり、今後もインフレが長期化すれば各国中央銀行は利上げを継続せざるを得なくなる可能性があります。その場合、景気への下押し圧力が強まり、いわゆるスタグフレーションへの懸念が意識されやすくなるため、株式市場にとっては不安材料として残り続けることになりそうです。特に今後発表される米国の消費者物価指数(CPI)は、戦闘開始直後の物価動向を示す重要な材料となるため、短期的な相場の方向性を左右する可能性が高いと考えられます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は5万7000円近辺という直近の上値抵抗帯に到達したことで、短期的には達成感が出やすい位置にあります。上昇幅も大きかったことから、まずは5万6500円から5万6000円付近を意識した押し目形成の動きが出やすく、ここを維持できるかが次の上昇局面を占ううえで重要なポイントになるとみられます。仮に押し目をこなしながら5万7000円台を明確に定着させることができれば、再び上値余地が広がり、5万8000円方向を試す展開も視野に入ってきそうです。
ファンダメンタル面では中東情勢の行方と原油価格の動向、そして米国のインフレ指標が最大の焦点となります。停戦が維持され原油価格が安定すれば、インフレ懸念の後退とともに金利上昇圧力が和らぎ、株式市場には追い風となる可能性がありますが、逆に停戦が崩れ原油価格が再び急騰するような局面となれば、インフレ再燃と金融引き締め懸念が強まり、株価は再び不安定な値動きとなるリスクも残っています。
