5月11日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
きょうは米4月雇用統計を控えていたこともあり、積極的にポジションを傾ける動きは限られました。市場では雇用の大幅鈍化予想が広がっており、結果次第ではFRBの利下げ観測が強まる可能性があります。ただ、賃金の伸びが高止まりすればインフレ懸念が再燃し、金利上昇から株式市場には逆風となるため、マーケット全体が神経質になっていた印象です。
為替市場ではドル円が156円台後半でもみ合う展開となりました。足元では米金利高によるドル買い圧力がある一方、157〜158円近辺では政府・日銀の円買い介入警戒感も強く、円安が一方向に進みにくい状況です。株式市場にとっては円安が輸出株の支援材料となる半面、急速な円安は逆に市場の不安定要因にもなりやすく、投資家心理はやや複雑です。
また、中東情勢への警戒感も相場の上値を抑えました。ホルムズ海峡を巡る緊張が続くなか、原油価格が下げ渋っていることは、日本株全体にはコスト面でマイナス要因です。加えて、トランプ米大統領の演説を控えており、対中政策や関税問題、中東問題などへの発言次第では週末にかけて市場が大きく振れる可能性も警戒されていました。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が急騰後も6万2000円台を維持している点は非常に強い動きです。短期的には過熱感の調整が入りやすく、SQ通過後もしばらくは乱高下しやすい局面が続きそうですが、6万1500円前後が当面の下値支持ラインとして意識されそうです。一方で、6万3000円台を明確に回復できれば、再び高値更新を試す流れに戻る可能性があります。移動平均線との乖離はまだ大きく、短期的にはスピード調整を交えながらの上昇相場になると思われます。
ファンダメンタル面では、米国の利下げ期待、国内企業の好決算、AI・半導体需要の継続などが日本株の支援材料です。ただし、米雇用統計後の金利動向、中東情勢、トランプ政権の政策リスクは依然として不安定要因となります。特に原油高と米長期金利上昇が同時進行した場合には、株式市場の調整色が強まる可能性があります。ただ、中長期では日本企業の収益力改善と海外資金流入の流れは継続しており、大きな押し目があれば再び買いが入りやすい相場環境は維持されていると考えられます。
