3月4日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
個別では、出光興産やENEOSといった石油関連、さらにトヨタ自動車や本田技研工業など主力輸出株も軟調でした。ホルムズ海峡封鎖の可能性が意識されるなか、原油供給不安がサプライチェーン全体に波及するとの懸念が強まり、業種を問わずリスク回避の売りが広がった印象です。米国市場ではハイテク株の一角が持ち直す場面もありましたが、東京市場では買い安心感につながらず、大口売りに押される形で下げ幅を拡大しました。
為替市場では、ドル円が157円台で推移するなど円安基調が続いており、パニック的な円買いは見られていません。ただ、ユーロドルやポンドドルが軟化するなど、基調としてはドル高圧力が根強い状況です。本来であれば円安は輸出関連株の支えになりますが、きょうは地政学リスクの前ではその効果も限定的でした。
これからの動きをテクニカル的に見ると、短期的に過熱感の解消と出来高増加を伴う下落が続いたため、当面は戻り売り圧力が強く、主要なサポートラインを割り込むと一段安に繋がりやすいと考えられます。一方で、ボラティリティ指標(VI)の上昇や出来高の増加は下値での買いを誘う可能性もあり、レンジ形成→下抜けか短期反発のどちらかというシナリオ分岐が想定されます。
ファンダメンタル面では、中東情勢の長期化が原油価格を押し上げ、世界的なインフレ再燃につながるかどうかが最大のポイントです。足元で発表される経済指標は戦争前のデータであるため、市場の視線は先行きの物価動向や中央銀行のスタンスに向かいます。資源高が企業収益を圧迫し、金融引き締め長期化観測が強まれば、株式市場には逆風となります。ただし、為替が円安水準を維持し、米国景気が底堅さを保つようであれば、押し目では実需の買いも入りやすいでしょう。
短期的にはボラティリティの高い不安定な相場が続く可能性が高いですが、地政学リスクの織り込みが進んだ段階では段階的な下値固めから反発局面に移行するシナリオも想定されます。今は値幅よりも時間調整を伴いながら、次の方向性を探る局面に入ったとみられます。
