3月5日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
4日の相場は、日経平均が前日比約2,033円安の5万4,245円と3日続落、TOPIXも大幅安となり、日経の終値ベースでの下げ幅は過去最大級の水準に達しました。朝方から米国・イスラエルに対するイランの攻撃を受けた地政学リスクが先行し、米株安とホルムズ海峡封鎖懸念による原油高を嫌気した売りが強まりました。寄り付き後も買い手不在で軟調に推移し、正午過ぎには一時5万3,618円台まで下落、その後も戻りは限定的でした。業種別では全33業種が下落し、出光興産やENEOSなどの石油石炭、三井金属やフジクラなどの非鉄金属が特に弱含みとなり、紛争長期化への警戒がセクター全体に波及しています。市場心理は「リスク回避」と「インフレ再燃」の二本立てで、短期の反射的な売りがより根深い売り圧力へと変化している様子がうかがえます。海外では韓国やタイなどアジア市場でも大幅安や取引停止が見られ、世界的なパニック売りの様相を呈しています。米政権の強硬姿勢や海軍によるタンカー護衛の発表で原油上昇が一時落ち着いた場面もありましたが、地政学リスクの先行き不透明感が依然として重しです。今後はスイスCPIやユーロ圏PPI、各国の非製造業PMI確報、米ADPやISMといった指標や欧米の金融当局者発言、ベージュブックなどが材料となり、特に米ADPとISMは週末の雇用統計を占う重要な手がかりとしてドル円の方向性に影響を与える見込みです。
為替市場では、ドル円が157円台で神経質な値動きとなっています。有事のドル買いが入りやすい一方で、為替介入への警戒感やリスク回避の円買いも根強く、方向感は定まりにくい状況です。特にクロス円では欧州通貨や豪ドルが弱含み、リスクオフ局面を反映した円高圧力が意識されています。株安・ドル高・クロス円の円高という構図が当面続きやすい環境にあります。
これからの動きをテクニカル的に見ると、短期的に大幅下落でモメンタムが強く、主要なサポートを割り込む場面が増えれば下落トレンドが継続しやすい一方、急落後の過度な売られ過ぎは一時的なリバウンドを誘発しやすい状況です。目先はボラティリティが高く、短期的には下値警戒が優勢だが、材料次第で急反発も起こり得るという見方が妥当です。具体的には、地政学リスクと原油動向が落ち着くまでは株価の下押し圧力が続きやすく、ドル円は157円前後での乱高下が続くと予想されます。中期的には、紛争の長期化がインフレと景気の両面で悪影響を与えれば株式の上値は重く、逆に早期の沈静化と原油安定化が確認されれば戻りを試す展開に移行すると見られます。
ファンダメンタル面では、地政学リスクの長期化が原油高を通じて世界的なインフレ圧力を再燃させるリスクと、同時に景気下押しをもたらすスタグフレーション懸念が市場の最大の不安材料です。これにより中央銀行の利下げ期待は後退し、金融政策の正常化観測が後ろ倒しになる可能性が高く、株式には重石となります。一方で、原油価格が落ち着き、紛争のエスカレーションが回避されればリスクオンに転じやすい場面でもあります。
