3月11日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
東京市場では朝方から買い戻しが先行し、日経平均は午前10時台に1900円を超える上昇となる場面がありました。ただ、その後は戻り売りや短期筋の利益確定も出やすく、後場には上げ幅を大きく縮める局面も見られました。それでも株価指数先物への断続的な買いが相場を下支えし、結局は5万4000円台を維持して取引を終えました。業種別ではほぼ全面高となり、非鉄金属や電気機器といった主力株が指数を押し上げました。直近の有事相場の中で売り込まれていた銘柄の買い戻しも目立ち、短期的なポジション調整の色合いも強かった印象です。
為替市場では、米国市場で一時的にドル売りの反応が広がったものの、東京時間に入るとドルは再び買い戻される動きとなりました。原油価格も下げ渋る場面があり、地政学リスクが完全に後退したわけではないことが意識されています。こうした為替やエネルギー価格の動きも、投資家が依然として慎重な姿勢を保っていることを示していると言えそうです。
依然としてホルムズ海峡封鎖の可能性という火種は残っており、相場は引き続きニュースヘッドラインに大きく左右されやすい状況です。トランプ大統領の追加発言やイラン側の動き、あるいは原油供給に関する報道などが出れば、市場は瞬時にリスクオンとリスクオフを行き来する可能性があります。欧州時間やNY市場でも、経済指標よりも地政学関連のニュースや原油動向、さらには米国債入札を通じた金利の動きが相場の焦点となりそうです。
これからの動きをテクニカル的に見ると、急落後の自律反発局面に入っているものの、5万5000円前後には戻り待ちの売りも多く、上値はやや重くなりやすいと考えられます。一方で5万3000円台には押し目買いが入りやすく、短期的には5万3000円から5万5000円のレンジでの値動きが続く可能性が高いでしょう。5万4000円前後が当面の攻防ラインで出来高と先物の買い意欲が続くかが重要になってきます。
ファンダメンタル面では、中東情勢の緊張が徐々に緩和すれば原油価格の安定とともに企業収益への過度な懸念も後退し、日本株は再び上昇基調を取り戻す余地があります。ただし、紛争が再燃した場合には原油高とリスク回避の動きが再び強まり、相場の変動性は当面高い状態が続くとみられます。したがって当面は地政学ニュースをにらみながらの不安定な展開となりやすいものの、情勢が落ち着く方向に向かえば、日経平均は再び5万6000円台を試す動きへと回帰していく可能性も十分にあると考えられます。
