5月13日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
一方で、相場の過熱感を意識する声も徐々に強まっています。米国では半導体やAI関連が相場をけん引しているものの、中東情勢の不透明感や原油高、米長期金利上昇への警戒感は依然として重しです。東京市場でも、強気一辺倒というよりは「上昇トレンドを維持しながらも神経質に利益を確定していく相場」に変わりつつあるように感じられます。
為替市場ではドル円が157円台後半まで円安が進行したあと、一時156円台後半まで急反落する場面がありました。市場では政府・日銀による介入警戒感がかなり強く、158円近辺では投機的な円売りが入りにくくなっています。もっとも、日米財務相会談では円安是正に対する強いメッセージが打ち出されなかったとの見方もあり、基本的なドル高・円安基調そのものはまだ大きく崩れていません。円安は日本株にとって追い風ですが、急激な為替変動は逆に市場心理を不安定にしやすく、今後は米CPIの結果次第で為替と株価がともに大きく振れる可能性があります。
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均が6万2000円台を維持していることが重要で、短期的な過熱感をこなしながらも高値圏での持ち合いに移行できれば、再び6万3000円台を試す流れが期待できそうです。ただ、騰落レシオや移動平均線との乖離率などを見ると過熱感はかなり高く、短期的には1000円規模の調整が入っても不思議ではありません。特に半導体関連への利益確定売りが強まる局面では、指数が急変動しやすい点には注意が必要です。
ファンダメンタル面では、企業業績への期待が引き続き最大の支援材料です。AI関連投資や設備投資需要の強さは日本の半導体製造装置、電線、非鉄関連などに恩恵を与えており、好業績期待は継続しています。また、円安基調そのものも輸出企業には追い風です。ただし、米CPIが市場予想を大きく上回れば米金利上昇を通じて世界株安につながる可能性があり、中東情勢悪化による原油高もリスク要因です。中長期では上昇トレンド継続の可能性が高いものの、短期的には「高値警戒感と押し目買いが交錯する乱高下相場」を想定しておきたい局面だと思われます。
