3月24日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
業種別では全33業種が下落する全面安商状となり、特に海運や非鉄金属など市況関連株の下げが目立ちました。これは原油価格の上昇や輸送リスクの高まりを背景としたコスト増懸念が意識されたためと見られ、資源・物流関連銘柄に対する先行き不透明感が市場全体の重しとなった印象です。また、米国市場でも原油高を背景としたインフレ懸念の再燃や長期金利上昇への警戒感、さらにはトリプルウィッチングによるテクニカル的な売り圧力が重なり、主要株価指数が下落したことも日本株の重荷となりました。
為替市場では、有事のドル買いの流れが意識される展開となり、ドル円は160円を意識した荒い値動きが続いています。先週高値付近での上値の重さが意識される一方、地政学リスクが強まる局面ではドルが買われやすく、円安方向への圧力が継続しやすい状況です。ユーロドルやポンドドルもドル高基調の影響を受けて軟調に推移しており、為替全体としてドル主導の不安定な相場環境が続いていると感じられます。この為替の不安定さは輸入物価の上昇や金利上昇圧力を通じて株式市場の心理にも影響を与えており、株式市場単独ではなく為替と金利を含めた総合的なリスク管理が求められる局面と言えそうです。
また、中東情勢の長期化懸念を背景に原油高と金利上昇が同時に進んでおり、国内長期金利が2カ月ぶりの高水準を付けたことも株式市場にとっては大きな逆風となりました。株式のバリュエーションを圧迫する金利上昇と、企業収益のコスト増につながる原油高が同時に進む構図は、短期的に株式市場にとって最も厳しい環境の一つであり、現状はリスク回避姿勢が優勢となるのもやむを得ない展開と考えられます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は5万2000円台を明確に割り込んだことで短期的な下落トレンドが強まった形となっており、当面は心理的節目である5万1000円を維持できるかどうかが最初の焦点となりそうです。ここを割り込むような展開となれば、次の下値メドとしては5万円前後、さらにその下では4万9000円近辺までの調整余地も意識されやすくなると見られます。一方で、急落後であることから短期的な自律反発が入る可能性も十分あり、5万3000円台付近までは戻り売り圧力をこなしながらの戻りを試す場面も想定されます。
ファンダメンタル面では、最大の焦点はやはり中東情勢の行方であり、ホルムズ海峡を巡る動向が落ち着きを見せるかどうかが市場の方向性を大きく左右すると考えられます。仮に軍事的緊張が緩和されるような報道が出れば、原油価格の落ち着きとともに株式市場には急速なリスクオンの動きが戻る可能性があります。一方で、軍事行動や制裁強化などのニュースが現実化した場合には、原油高・金利上昇・ドル高の組み合わせが続き、株価はさらに下値模索の展開に入る可能性も否定できません。
