3月31日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
為替市場にも神経質な動きが見られました。有事のドル買い圧力が続く一方で、日本政府・日銀による為替介入への警戒感が急速に高まっており、三村財務官が「断固たる措置」という強い表現を用いたことは、市場に対して明確なけん制効果を与えたとみられます。その結果、ドル円は160円台前半から159円台後半へとやや円高方向に振れる動きとなり、今後の海外市場で円の買い戻しがどこまで進むのかが重要な焦点となりそうです。為替の不安定さは輸出関連株の値動きにも影響を与えやすく、株式市場にとっても引き続き無視できない要因になると考えられます。
また、中東情勢については、米国によるイランの主要拠点攻略や地上戦準備の報道が相次ぎ、さらにフーシ派が紅海封鎖や追加攻撃を示唆していることから、戦火拡大リスクはむしろ高まっている状況にあります。一方で、パキスタンを中心とした仲介による停戦協議に向けた動きや、米国側からの断続的な楽観的発言も見られてはいますが、現時点では具体的な進展は見えておらず、市場としては期待先行の段階にとどまっている印象です。原油価格の高止まりが続けば、インフレ再加速への懸念が強まり、金融政策の引き締め観測を通じて株式市場の重荷となる可能性も高く、引き続きエネルギー価格の動向が大きな注目点になると感じられます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が短期間で5万5000円台から5万1000円割れ目前まで急落したことで、短期的には売られ過ぎ感が意識されやすい水準に近づきつつあるとみられます。特に5万0000円前後は心理的な節目として強く意識される水準であり、この近辺では自律反発的な戻りが入る可能性も考えられます。ただし、戻り局面において5万3000円台から5万4000円台にかけては上値の重い抵抗帯が形成されつつあり、短期的な反発があったとしても、上値は限定的となる展開が想定されます。
ファンダメンタル面では、中東情勢の帰趨と原油価格の動向が最大のカギを握る展開が続くと考えられます。仮に地上戦の本格化や紅海封鎖といった事態が現実味を帯びれば、原油価格の一段高とインフレ再燃への警戒から、世界的な株式市場はさらに不安定化し、日本株も下値を試す展開となる可能性があります。反対に、停戦協議が具体的な進展を見せたり、原油価格の上昇が一服するようであれば、現在の下落局面は短期的なリスクオフによる調整として整理され、4月にかけて徐々に落ち着きを取り戻す展開も期待できそうです。
