4月9日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
背景には、トランプ米大統領が仲介国パキスタンの提案を受け入れ、イランへの大規模攻撃の猶予を2週間延長したうえ、さらに米国とイランが即時停戦で合意したとの報道が伝わったことがあります。これにより中東情勢への過度な警戒感が急速に後退し、時間外で原油先物価格が117ドル台から91ドル台へと急落したことが、日本株の強烈な買い戻しを誘発しました。これまで有事リスクを織り込んで売り込まれていたポジションが一気に巻き戻され、先物主導で上げ幅を拡大しながら、ほぼ終日高値圏を維持する極めて強い展開となりました。
為替市場にも変化が見られ、ドル円は159円台後半から158円台前半へとややドル安方向に振れました。もっとも、円高が進んだというよりは、有事局面で進んでいたドル買いの反動が出たという色合いが強く、依然として円安基調そのものが崩れたわけではないと感じます。この点は今後の日本株の方向性を考える上でも重要なポイントになりそうです。
ただし、これほど急激な上昇の裏側には、短期筋の買い戻しが相当程度含まれているとみられ、相場急変後特有の反動安への警戒は必要だと考えます。イラン革命防衛隊の末端まで停戦指令が行き渡っていないとの報道もあり、中東情勢が完全に落ち着いたとは言い切れません。今後もトランプ大統領の発言や欧米市場の反応次第で相場が振れやすい、ニュース主導型の展開は続く可能性が高いと見ています。
これからの動きをテクニカル的に見ると、本日の大幅上昇によって日経平均は短期間で大きな上放れを見せ、5万6000円台を明確に回復したことで、下値の節目が5万5000円近辺に切り上がった形になっています。一方で、これだけ急角度で上昇した後は、5万6500円から5万7000円付近にかけて戻り売りや利益確定売りが出やすく、短期的には一度押し目形成の動きが入る可能性が高いと考えられます。特に、上昇幅が大きかった直後の2~3営業日は値幅調整、あるいは日柄調整に入る展開を想定しておくべきでしょう。
ファンダメンタル面では、最大の焦点はやはり中東情勢の持続的な沈静化が実現するかどうかに尽きます。原油価格が90ドル台で落ち着くようであれば、日本企業のコスト負担懸念が和らぎ、企業収益見通しにもプラスに働くため、日本株全体には追い風となる可能性が高いです。また、米長期金利が低下方向に向かえば、世界的な株式市場への資金流入も続きやすく、押し目買い意欲は維持されやすいと見られます。
