5月12日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
業種別でも上昇業種が下落業種を上回っており、資金が大型グロース株から出遅れ株や内需系へ循環する動きもみられました。任天堂やソフトバンクグループなど、これまで相場をけん引してきた銘柄が利益確定売りに押された一方、全体としては底堅さを維持しており、地合いそのものが急速に悪化しているわけではないでしょう。
為替市場ではドル円が157円台前半で推移し、引き続き円安基調が続いています。ただ、中東情勢の緊迫化による「有事のドル買い」がドルを支える一方で、日本当局による為替介入への警戒感も非常に強く、157円台後半から158円台にかけては上値を追いにくい状況です。実際に過去の介入観測水準も意識されており、市場参加者は積極的な円売りに動きづらくなっています。株式市場にとって円安は輸出関連株の支援材料ですが、過度な円安が進めば介入リスクが高まり、逆に市場の不安定要因にもなり得るため、為替は今後も重要なポイントになりそうです。
また、中東情勢については、米国とイランの協議進展期待が後退したことで、原油価格の上昇や地政学リスクへの警戒感が再び強まっています。現状では米国株が強く、日本株もAI・半導体関連を中心に強気地合いを維持していますが、地政学リスクの拡大は相場のボラティリティ上昇につながりやすく、楽観一辺倒にはなりにくい局面です。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が史上最高値更新後に上値の重さを見せたことで、短期的には利益確定売りが出やすい地合いが続きそうです。ただ、TOPIXがしっかりしている点や、押し目では買いが入っていることを考えると、急崩れというよりは高値圏での持ち合いを挟みながら再度上値を試す展開が基本シナリオでしょう。6万2000円近辺では押し目買い意欲も強く、ここを大きく割り込まなければ強気トレンドは維持されると思われます。
ファンダメンタル面では、米国景気の底堅さやAI需要の拡大が引き続き日本株の支援材料です。特に半導体関連への世界的な資金流入は継続しており、中長期的な上昇トレンド自体はまだ崩れていないと思われます。一方で、中東情勢の悪化による原油高、米国の金利動向、そして為替介入リスクなど不安材料も増えており、今後は一本調子の上昇よりも、値動きの荒い神経質な展開が増えていきそうです。短期的には調整を挟みながらも、押し目では買いが入りやすく、全体としては高値圏を維持する流れが続くとみられます。
