5月15日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
また、国内長期金利が一時2.620%まで上昇し、約29年ぶりの高水準を付けたことも重しとなりました。金利上昇は銀行株には追い風となる一方、高PERの半導体やグロース株には逆風となりやすく、指数全体のバリュエーション調整につながった形です。不動産や非鉄金属など、これまで強かったセクターにも利益確定売りが広がっており、相場全体が一度リスク調整局面に入った印象があります。
為替市場では、ドル円が158円手前から一時157円台半ばまで急速に円高方向へ振れました。増日銀委員の「早期利上げが望ましい」との発言に市場が敏感に反応したためですが、その後は景気配慮発言も意識され、すぐに157円後半まで戻すなど、非常に神経質な値動きとなりました。市場では依然として日米金利差を背景としたドル高・円安基調が根強いものの、日銀の政策修正観測が強まる場面では、短期的な円買いが入りやすい地合いになっています。
一方で、米国市場ではPPIの上振れによってインフレ懸念が再燃しているにもかかわらず、エヌビディアを中心とした半導体株への資金流入が続いており、ナスダックは高値圏を維持しています。日本市場も中長期的にはAI・半導体関連が主役である構図に大きな変化はありませんが、ここまでの急騰で短期的な過熱感はかなり高まっており、決算内容へのハードルも一段と上がっています。市場は「良い決算」だけでは満足せず、「市場予想をどれだけ上回れるか」を厳しく見極める段階に入ってきたと感じます。
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均が高値更新後に陰線で安値引けとなったことで、短期的には調整色が強まりやすい局面に入ったとみられます。特に6万3000円台では戻り売り圧力が意識されやすく、まずは6万2000円近辺で下げ止まれるかが焦点となりそうです。ただ、移動平均線との乖離はなお大きく、中期トレンド自体は上昇基調を維持しているため、急落というよりは高値圏での値固め局面に移行する可能性が高いと考えられます。
ファンダメンタル面では、米国のインフレ指標やFRB高官発言を受けた米金利動向、そして米中首脳会談の内容が最大の注目材料になります。もし米インフレがさらに強まり、FRBの利下げ期待が後退するようであれば、世界的な金利上昇が株式市場の重しとなる可能性があります。一方で、日本企業の業績自体は依然として堅調で、円安基調も輸出企業の収益を支える構図に変化はありません。そのため、短期的には利益確定売りによる調整を挟みつつも、中長期ではAI・半導体・防衛・金融関連を中心に押し目買い意欲は残りやすく、相場全体としては上昇トレンド継続の可能性が高いでしょう。
