5月21日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
市場では、米国とイランの協議難航やホルムズ海峡封鎖への懸念が意識され、エネルギーコスト上昇による世界景気への悪影響が警戒されました。NY原油先物が1バレル=108〜109ドル台という高水準で推移するなか、米10年債利回りも4.66%近辺まで上昇しており、株式市場にとっては逆風が続いています。国内市場でも半導体関連や非鉄株、建設株など幅広い銘柄が売られ、TOPIXも急反落となりました。全33業種のうち30業種が下落したことからも、全面安に近い地合いだったことがうかがえます。
為替市場では、ドル円が1ドル=159円前後で推移し、大きな方向感は出ませんでした。ただ、ドル高・円安水準そのものは維持されており、本来であれば輸出関連株には支援材料となる環境です。しかし足元では、為替のプラス効果よりも、原油高や金利上昇、中東リスクといったマイナス材料への警戒感が上回っている状況です。
また、日本時間の明日早朝に発表される米エヌビディアの決算を前に、積極的な売買を控える動きも目立ちました。これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連株に対する期待が高い一方で、足元では高値警戒感も強く、少しでも市場予想を下回る内容となれば世界的なハイテク株調整につながるとの警戒感が広がっています。そのため、本日の東京市場でも短期筋を中心にポジション整理売りが優勢となりました。
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均が6万円を明確に割り込んだことで、短期的には調整局面入りが意識されやすくなっています。一時5万9200円台まで下落したことで、次の下値メドとしては5万8800円前後、さらにその下では5万7500円近辺が意識されそうです。一方で、急ピッチな下落が続いているため、自律反発狙いの買いも入りやすく、エヌビディア決算通過後には短期的な戻り局面が訪れるでしょう。
ファンダメンタル面では、中東情勢と原油価格の動向が最大の焦点となりそうです。原油高が長期化すれば、米国のインフレ圧力が再び強まり、FRBの利下げ期待後退を通じて米長期金利がさらに上昇するリスクがあります。その場合、世界株市場には逆風が続く可能性があります。ただ、日本企業の業績自体は円安効果もあって底堅く、国内景気も極端に悪化しているわけではありません。中東情勢が落ち着き、米金利上昇が一服すれば、押し目買い意欲は徐々に戻ってくるとみられます。短期的には不安定な値動きが続きそうですが、中長期ではAI関連需要や企業業績への期待を背景に、相場全体の上昇トレンドそのものは維持される可能性が高いと考えられます。
