9月15日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は6万6000円台を明確に割り込み、短期的には下降基調が強まっています。まずは本日安値の6万2726円、さらに心理的な節目となる6万2000円台が下値の重要ポイントになります。ここを維持できれば、今回の下落は急ピッチな上昇に対する調整と捉えられ、6万4000~6万6000円程度のレンジで戻りを試すかもしれません。ただし6万2000円を明確に割り込む場合には、6万0000円近辺まで調整が深くなる可能性も警戒したいところです。反対に上値では6万5000円、6万6000円が戻りの壁になりやすく、まずはこの水準を回復できるかが重要になります。
ファンダメンタル面では、AI関連投資の成長期待が本当に後退するのか、それとも一時的な利益確定にとどまるのかが最大の焦点です。AI・半導体の企業業績そのものが崩れているわけではないため、現段階では全面的な弱気相場への転換というより、過度な成長期待を修正する局面と考えます。一方で、原油価格の上昇と米金利の上昇が同時に進めば、株式市場のバリュエーションには逆風となります。そのため、目先は上値の重い展開が続きやすく、海外の金利や原油、中東情勢、そしてAI関連株の値動きを確認しながら、徐々に下値を固める展開が予想されます。特にTOPIXが底堅さを維持している点は救いであり、日経平均だけが大きく下げ続ける展開から、次第に物色の中心が広がってくれば、6万2000~6万3000円台を底に再び6万5000~6万6000円方向へ戻す展開も十分に考えられます。
ただし、今日の相場を「AI関連株の下落=日本株全体の弱気転換」と判断するのはまだ早いでしょう。TOPIXが上昇し、東証プライム市場でも値上がり銘柄が8割を超えたことからも分かるように、物色の裾野はむしろ広がっています。リクルートホールディングスやファーストリテイリング、コナミグループなど、AI投資への直接的な依存度が比較的低い銘柄には買いが入り、後場には半導体株にも買い戻しが入っています。これは投資家が日本株そのものを売っているというより、急ピッチで上昇してきたAI・半導体株のポジションをいったん軽くし、出遅れた銘柄へ資金を移している動きと見ることができます。
今回の下落では、日経平均が朝方に6万2726円まで急落した後、6万3500円近辺まで戻して終えたことも重要です。急落局面で買い戻しが入ったことから、6万3000円前後には一定の押し目買い需要が存在していると考えられます。一方で、6万6000円台から6万3000円台まで短期間で下落しており、投資家心理はかなり慎重になっています。特に高値圏でAI・半導体株に集中していた投資家にとっては、今回のような急落を経験したことで、しばらくは上値で利益確定を急ぐ動きが出やすくなります。
また、為替市場ではドル買いが優勢となりました。中東情勢の緊迫化によって原油価格が一時1バレル=103ドル台まで上昇し、有事のドル買いが意識されています。さらに米10年債利回りが4.98%近くまで上昇し、5%の大台をうかがう状況となるなか、9月の米利上げ観測も高水準を維持しています。日銀の利上げはすでに相当程度織り込まれているため、現時点では日米金利差を背景としたドル高・円安圧力が残りやすい環境です。ただ、円安そのものは輸出企業には追い風となる一方、原油高と組み合わさると国内企業のコスト上昇やインフレ懸念につながるため、単純に日本株にプラスとは言い切れません。
